浦和サポがG大阪サポを3時間封鎖/J1
<J1:G大阪3-2浦和>◇第13節◇17日◇埼玉
浦和サポーター約5000人が、G大阪サポーターをスタジアムに閉じこめるという大騒動が起こった。17日に埼玉スタジアムで行われた浦和-G大阪戦終了後、ピッチ内での両クラブ選手の険悪ムードが飛び火。スタンドで両サポーターが衝突した。警察や機動警備隊まで出動したものの、約1000人のG大阪サポーターが約3時間もスタジアム内に足止めされるという事態に陥った。試合は浦和が2-3で完敗。J屈指の好カードは大きな遺恨を残す結末となった。
発端はG大阪の歓喜パフォーマンスだった。浦和イレブンは、アウェーのピッチの中央で円陣をつくって喜ぶ敵の態度が我慢できなかった。MF闘莉王が「やるんだったらあっちでやれ」とG大阪サポーターの陣取る南ゴール裏への移動を指示すると、両選手の小競り合いがヒートアップ。怒りの形相で詰め寄ったGK都築に対し、G大阪サポーターからペットボトルが投げ込まれると、今度は両サポーターに飛び火した。
両サポーターは南ゴール裏の緩衝地帯にあったフェンスをなぎ倒して衝突を開始。整備員の制止を振り切る乱闘で、大阪府在住の35歳男性はスタンドから約4メートルも落下。右足関節骨折の疑いで救急車で運ばれた。約5000人の浦和サポーターが南ゴール裏出口を取り囲んで封鎖。G大阪サポーター約1000人はスタジアム内に足止めされた。
事態収拾のため、スタジアムにはパトカー約30台、機動警備隊も出動。埼玉県警の約200人の警察官が安全確保に乗り出す大騒動に発展した。もともと試合前、G大阪サポーターが浦和サポーター席に威嚇で投げた水風船が子供に直撃していた伏線もあり、沈静化にも時間がかかった。両サポーター代表者が会談し、G大阪側が謝罪したことで何とか決着。試合終了から約3時間後、G大阪サポーターは埼玉スタジアムから“解放”された。
G大阪の歓喜パフォーマンスは今季から本拠地、敵地に関係なく行われてきた。結果的に浦和側を逆なでする事態になったが、G大阪のある選手は「負けたら何も言えないっしょ」「何で怒るのか分からんかった」と涼しい表情。逆に浦和は、闘莉王が「喜ぶのは自由だけど相手を傷つけるような喜び方はしてほしくない。場所を考えてやって欲しい」と言えば、鈴木も「自分たちは、あれはやらない。浦和サポーターが残念がっていることを分かって欲しい」と厳しい表情で訴えた。お互いに主張は平行線。J屈指の好カードだが、前代未聞の大騒動で深い遺恨を残す結末となった。
[2008年5月18日9時22分 紙面から]
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