J2山形が、天皇杯で「J1昇格準備資金」を稼ぐ。12日の3回戦から天皇杯に参戦し、ホームで関東社会人1部リーグの日立栃木と対戦。来年1月1日の決勝まで勝ち進み、チーム史上初の優勝を飾れば、賞金1億円を手にできる。小林監督は「J1に昇格したら、お金が必要になる。天皇杯は本気で戦う」と話し、主力を温存せずに臨む意向を明かした。

 山形の経営規模は小さく、昨年度の営業収支は5億円台。J1では選手の獲得費用や年俸総額が増え、最少でも15~20億円規模のビジネスが必要になる。山形の営業担当者にとっては、初のJ1昇格を見越した新規スポンサーの開拓が急務。天皇杯の賞金1億円があれば、球団経営のアシストになるのは間違いない。

 天皇杯で優勝すれば、来年3月のゼロックススーパー杯の出場権を獲得。勝てば3000万円、負けても2000万円が手に入る。さらに天皇杯優勝でアジアチャンピオンズリーグにも出場できる。同リーグの優勝賞金は50万ドル(約5000万円)で、ひたすら勝ち続ければ、賞金は1億8000万円に達する。残り6試合で自動昇格枠の2位につけるリーグ戦以外にも、山形には戦い続ける理由がある。【柴田寛人】