<J1:名古屋0-0磐田>◇第30節◇25日◇豊田ス

 勝ち点3は奪えなかった。それでも、磐田が堅守で2位の名古屋を無得点に封じ、勝ち点1を死守した。前半からボールを支配されて、打たれたシュートは14本(磐田6本)。だが、相手FWをDF茶野隆行(31)加賀健一(25)がマンマークでつぶし、GK川口能活(33)を中心に決定機をしのぎきった。順位は暫定16位のままだが、残り4試合中、3試合がホームという好条件を生かしていく。

 防戦一方の中で、勝ち点3を奪いに行った。先に投入したDF岡田、MF名波に続き後半35分、オフト監督はFWカレンを送り込んだ。ケガを恐れて2人しか使わなかった交代枠を、7戦目で初めて使い切った。「勝ちに行くんだと思えた」と、磐田で通算300試合目だった名波。直後の36分、MF駒野のクロスがFW前田の頭に合った。わずかに左へ外れて最大の好機は生かせなかったが、集中力は名古屋を上回った。

 オフト監督は「守備が良かった。それで満足しないといけない」と言った。支配され、シュートも倍以上打たれた。だが、186センチのFWヨンセンに178センチの茶野、スピードのあるFW玉田に加賀が張り付き、2人に計1本しか打たせなかった。「0点に抑えたことは良かった」と茶野。左足甲の痛みをこらえて好セーブを連発した川口も「価値ある勝ち点1。今後に生きてくる」と前を向いた。

 前節G大阪で、後半44分に勝ち点1を失った場面と同じ終了間際のCKでも、過ちは繰り返さなかった。まだ降格圏内だが、DF田中は「次はホームが2試合続く。ホームで絶対、勝ち点3を取る」と言い聞かせた。【今村健人】