<中沢佑二のボンバー散歩>

 横浜DF中沢佑二(35)が「ボンバー散歩」で自らを見つめ直し、出直す。完敗したゼロックス杯広島戦から一夜明けた23日、横浜市内に車をとめ、クラブハウスまで徒歩でやって来た。練習後もリュックを背負って帰った。「昨日はあんな試合だったし気分転換も兼ねてです。車だとああだこうだと考えてしまって危ないかもと思って」。

 家族連れでにぎわう日曜のしゃれたみなとみらい地区を、1歩1歩かみしめるようにボンバーが歩く。「ちい散歩」「若大将のゆうゆう散歩」とは違い、前日のプレーを思い返し、自らに問いかけながらの孤独な往復約45分。1人だけの特別な反省会だった。チームとしても散々の内容だった広島戦は0-2だったが「0-5の試合だよね」と猛省していた。26日にはACL全北現代戦(韓国・全州)が待つ。J開幕までも1週間を切りもう時間はない。中沢にしかできないアプローチで手を打った。