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生え抜き永井が頂点に導いた/アジアCL

浦和対セパハン 浦和FW永井が先制弾を決め、FWワシントンと喜び合う
浦和対セパハン 浦和FW永井が先制弾を決め、FWワシントンと喜び合う

<アジアCL:(3)浦和2-0セパハン(イラン)(1)>◇決勝◇第2戦◇14日◇埼玉◇観客5万9034人※カッコ内の数字は2戦合計得点

 生え抜きアタッカーが、浦和をアジアの頂点に押し上げた。浦和FW永井雄一郎(28)が、先制弾を含む全2得点に絡む大活躍。優勝の立役者として大会MVPにも選ばれた。97年に浦和に入団して以来、クラブの2部降格も経験。出場機会激減で移籍志願したこともあった。苦境を乗り越え身につけた勝負強さを、アジアの頂点を争う戦いでしっかりと見せつけた。

 クールな男が珍しく喜びを爆発させた。前半22分。永井はMFポンテのスルーパスを、DFがクリアミスするのを見逃さなかった。相手最終ライン裏でボールを受けると、ゴールへ加速。勢いそのままに振りぬいた右足シュートは、GKの手をはじいてゴールネットを揺らした。「こんな大舞台で決められて本当にうれしかった。優勝したい、と強く思っていたから」。拳を何度も突き上げた。

 後半26分にはセパハンの反撃意欲も断ち切った。先制点に満足せずにゴールに迫り続け、FWワシントンのパスに走りこみざま、強烈な右足シュートでゴールを襲った。相手GKははじくのが精いっぱい。こぼれ球は、フリーの阿部が楽々頭で押し込んだ。

 昨年のJ1優勝はサブ組として経験した。「正直うれしくなかった。みんなに優勝をもらった感じだった」。97年に入団以来、ほぼ浦和ひと筋の男だが、年末にはクラブに移籍志願までもした。公式戦3試合連続得点と好発進した今年も、夏場にはFW田中達の復帰で出場機会を失った。28歳という年齢も考え、再び移籍を考えた。だが首脳陣の再三の慰留で、残留を決意。その結果大会MVPの働きで、チームをアジアの頂点へ。「チームの駒として、しっかり戦えてよかった」と満足げに振り返った。

 99年にはJ2降格も経験した。天才ドリブラーはそんな苦闘の中で、出色の勝負強さを養ってきた。03年のA代表デビュー戦でいきなり決勝ゴール。今年の天皇杯決勝G大阪戦では、試合終了直前の決勝弾でクラブにタイトルをもたらした。そして今回の決勝ゴール―。初代ミスターレッズ福田正博氏から背番号「9」を受け継いだ男の活躍は、アジアの頂点に駆け上がった浦和の、名門復活を象徴するものになった。

 「今日だけは余韻に浸って、明日からはリーグ戦に気持ちを切り替えたい」と永井。クラブW杯での活躍も期待されるが「楽しみだけど、まずはリーグ」と言う。苦労人は浮かれず騒がず、1つ1つタイトルを勝ち取るゴールを重ねる。【塩畑大輔】

[2007年11月15日9時37分 紙面から]

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