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啓太乗り越えた過密日程/アジアCL
- 浦和対セパハン 後半、MFアフカリからボールを奪うMF鈴木
<アジアCL:(3)浦和2-0セパハン(イラン)(1)>◇決勝◇第2戦◇14日◇埼玉◇観客5万9034人※カッコ内の数字は2戦合計得点
この瞬間のために、世界を駆けずり回ってきた。終了と同時にMF鈴木は天を仰いだ。経験したことのない長丁場を乗り切った。ACLだけではない。代表戦など今年世界をまたにかけて移動した距離はのべ12万5443キロ。地球の約3・1周分だ。「長かった。サポーターの声に突き動かされた。彼らのためだからこそ走ることができた」。疲れ切った肉体をスタンドの歓喜の声が癒やすように包み込んだ。
今季戦った試合数は浦和で44試合、代表で13試合と計57試合に及ぶ。時間にして4681分間。時には傷ついた体を奮い立たせた。決勝第1戦前に右太もも痛に襲われたが「ここで勝てるならば、自分の足がどうなっても意味がある」と欠場は選択肢になかった。
精も根も尽き果てていた時期があった。9月の日本代表のオーストリア遠征から帰国後、疲労は極限に達した。普段は冗舌な男が「話すと自分の気持ちに負けてしまいそう」と、2、3週間も報道陣の前で寡黙になった。それでもピッチの上には立ち続けた。
今シーズンを迎えるにあたり、意識が変わった。オフにスペインで試合を見て、肌で感じた。「90分戦える体力をつけないといけない」。朝食から重いとは分かっていても肉を食べるように心掛けた。今までの自分を変えなければ耐え切ることはできなかった。
戦いを重ねるたびに背負うものも重くなった。この日は故障欠場の山田に代わり、ゲームキャプテンとしてチームを統率し、表彰式では優勝カップを掲げた。「最後まで完走したい」。地球3周分の旅路の末にたどり着いたアジアの頂に安住することなく、鈴木はまた走り続ける。【広重竜太郎】
[2007年11月15日9時37分 紙面から]
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