このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > サッカー > ニュース


サッカーメニュー

鹿島8連勝で1差、優勝に望み/J1

浦和対鹿島 後半21分、決勝ゴールを決めた鹿島MF野沢
浦和対鹿島 後半21分、決勝ゴールを決めた鹿島MF野沢

<J1:鹿島1-0浦和>◇第33節◇24日◇埼玉

 鹿島が首位浦和を破り、大逆転でのリーグ優勝へ望みをつなげた。引き分け以下なら優勝の可能性が消滅した一戦は、前半42分にDF新井場が退場となる厳しい試合展開。だが後半21分にMF野沢が左45度から芸術的なシュートを決めて先制した。ロスタイムにMF船山が退場となり9人になったが、最後まで執念で守りきった。8連勝でリーグ初となる300勝目。浦和に勝ち点1差まで肉薄し、3位以上も確定させて来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権も確保した。最終節で奇跡の10冠獲得を目指す。

 誰彼構わず抱き合った。まるで優勝したかのような騒ぎだった。最近は8戦不敗で、今季2度しか負けていない浦和にアウエーで、しかも最後は9人で勝った。試合後は約3000人の鹿島サポーターの前で選手だけではなく、オリベイラ監督らスタッフも整列。約6万の相手サポーターが沈黙する中、勝利の雄たけびを張り上げた。

 「仕事と努力をして、さらに運があったかもしれない」(同監督)。前半42分にDF新井場が2枚目の警告を受けて退場。同監督はここで大胆に動く。MF本山を後半から今季初めて左サイドバックに配置。最終ラインからも高速カウンターを狙った。そして後半21分、MF野沢が左45度からダイレクトでゴール右隅に決めた。「石井コーチがハーフタイムに『GKが前掛かりになる』と教えてくれた」。技術と知恵が結集して生まれた決勝点だった。

 この一戦に心血を注いだ。指揮官はミーティングで浦和サポーターの映像を見せた。「浦和の赤いサポは(チームカラーが同じ)自分たちのサポだと思え」と暗示をかけた。フロントには「鹿島サポーターをもっと会場に入れられないのか?」と聞いた。チケットの割当数に限度があることを知ると、あきらめずに報道陣を通して「会場周辺から声援を送って欲しい」とメッセージを送った。

 大切な仲間も救った。新井場は退場後、テレビもないウオームアップ場で絶望していた。歓声とスタッフの報告を頼りに経過を知り、祈り続けた。退場した船山が戻ってくると「勝ったのか?」と思わず聞くほど気をもんだ。終了後は指揮官と泣きながら抱き合った。「みんなに申し訳ない。でも久々に感動した。奇跡としか言いようがない」。目はまだ赤かった。

 来季のACL出場権を確保し、最終節に逆転優勝の希望を残した。野沢は言う。「信じる者は救われる」。5試合を残した時点で首位浦和とは勝ち点10差だったが今や1差。現在、日本代表ゼロの名門が、いまだかつてない逆転劇を、奇跡を起こそうとしている。【広重竜太郎】

[2007年11月25日9時15分 紙面から]

  • エヌスクへ

【PR】

関連情報

  1. 最新ニュース
  2. カテゴリ別
  3. ブログ&コラム

記事バックナンバー

Jリーグ スコア
ゼロックス <3月1日>
鹿島 2 - 2
3(PK)4
広島
海外サッカー スコア
現地6月10日 ※時刻は日本時間
マンチェスターC(イングランド) 1-0 インテルミラノ(イタリア)

「鹿島8連勝で1差、優勝に望み/J1」に関する日記

  1. エヌスクユーザーなら、自分の日記をこのページに  できます。
  2. まだエヌスクに登録していない方は こちらで新規登録 ができます。


このページの先頭へ