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東京Vの昇格がほぼ決定/J2

愛媛に勝利した直後、ガッツポーズで喜びをかみしめる東京Vラモス監督
愛媛に勝利した直後、ガッツポーズで喜びをかみしめる東京Vラモス監督

<J2:東京V2-1愛媛>◇第51節◇25日◇味スタ

 東京Vが最終節を前にして、来季3年ぶりのJ1復帰をほぼ確実にした。愛媛に2-1で勝ち、この日試合のなかった札幌に勝ち点88で並び、得失点差で上回って首位に立った。勝ち点差3の3位京都を得失点差でも12上回るため、自動昇格圏の2位以内はもう間違いない。クラブ黄金時代のスターで、名門復活を託された就任2年目のラモス瑠偉監督(50)は、7連敗や母マリアさんの死など試練を乗り越え、愛するチームを再びJ1の舞台に引き上げた。4位仙台以下の来季昇格は完全に消滅した。

 勝利の瞬間、ラモス監督はお気に入りの緑色のジャケットをしわくちゃにさせながら、柱谷コーチと抱き合った。「楽ではなかった。つらかった。なんでここまで痛い目に遭わないといけないのか」。勝ち越した時は冷静を装っていたが、試合が終わると解き放たれたようにはき出した。

 決定ではないが、もう間違いない。「J1昇格おめでとう」のボードが掲げられ、この日のために用意された10万羽の千羽鶴がスタンドを舞う中、サポーターへあいさつ。すると選手からシャンパンファイトならぬ、「炭酸水ファイト」を仕掛けられ、びしょぬれになった。

 終盤、愛媛の怒とうの反撃をしのいだ。「苦しい試合をして勝つというのもいいね。喜びも倍ですよ」という言葉が、ここまでの苦労を象徴しているようだった。J2降格が決まった05年オフ、ヴェルディの再建を託されて就任。1年目の昨季は7位に終わり、決死の覚悟で2年目に臨んだ。年俸を3000万円から2000万円に減らし、勝利給はスタッフは全員なし。その代わり、6億円かけて元日本代表のMF名波、DF服部ら17人の大型補強をした。

 しかし、その勢いは第7節で早くも阻まれた。魔の7連敗。「理由が全く分からない」と、悩んで眠れず睡眠薬を常用。連敗を止めた京都戦の前には、サテライトの選手らの前で「辞める」と言って、全員と別れの握手までした。「神様」はさらなる試練を与えた。結果が出始めた9月15日に母マリアさん(享年82)が死去した。スタッフから帰国を強く勧められたが、「母は僕の性格を知っている」とピッチに立ち続けた。MF永井は「ラモスさんがいない間絶対に勝ちますからと言って、本当だったら帰らせてあげたかった」と、心苦しそうに話した。

 開幕月の3月24日以来、246日ぶりに首位に返り咲いた。次節アウエーでのC大阪戦で勝てばJ2優勝が決まる。昇格だけでは物足りない同監督は「優勝狙いにいきまっせ!」。J2のタイトルを取って、J1の舞台に再び戻る。【栗田成芳】

[2007年11月26日9時15分 紙面から]

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