サッカー

我那覇69日ぶり公式戦に拍手／天皇杯

神戸に快勝し喜ぶ我那覇（中央）ら川崎イレブン（共同）

＜天皇杯：川崎Ｆ３－０神戸＞◇５回戦◇８日◇神戸ユ

　途中出場の準備を始めただけで、スタンドから拍手が起きた。３点リードの後半１９分、川崎ＦのＦＷ我那覇が、左太もも肉離れを完治させて復帰した。公式戦出場は、９月３０日のＪリーグ甲府戦以来６９日ぶり。ゴールに絡めなかったが、２６分間で両チーム最多タイのシュート４本を放った。「使ってもらったのに、結果が残せなくて残念。でも、自分の中で、手応えはあった」と振り返った。

　今季は、ピッチ内外で苦しみ抜いた。３日前には、ドーピング規定違反の処分の取り消しを求め、第３者機関に仲裁の申し立てを行うことを表明。今後は弁護士に任せて、プレーに集中する意思を示していた。「今日は、ピッチに立てる喜びをかみしめながらやりました」。チームは２年ぶり４度目の８強入りを果たし、準々決勝の相手は愛媛ＦＣに決まった。本来の我那覇を見せるチャンスは、まだ残っている。

［2007年12月9日8時49分　紙面から］

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