サッカー

平本が東京Ｖ復帰直訴も柱谷監督バッサリ

　今季途中に東京Ｖから横浜ＦＣにレンタル移籍した平本一樹（２６）が、古巣復帰を直訴した。２６日、スーツ姿で東京Ｖのクラブハウスを訪れ「ここでやりたいと話した。評判が良くないから頭を下げました」と話した。

　だが、昨季コーチとして見ていた柱谷監督はぶった切った。「戦力として考えていない。アイツ自身の人間性と練習への姿勢が変わらない限り、練習もさせない」。昨オフは自主トレもせずにチームへ合流。右かかとを痛めて、開幕に間に合わなかった。その後３試合の出場にとどまり、唯一の先発試合も退場。首脳陣の信頼を完全に失い、５月にチームを去った。

　才能は指揮官も評価している。「初めて見たとき、一瞬でファンになった。ポテンシャルはすごい」と言う。平本は９歳から東京Ｖに所属し、ヴェルディ愛は誰よりも強い。ファンから復帰を願う声もある。中学時代から一緒にプレーしたＦＷ飯尾は「一樹はどうなるんですか？」と、加藤強化部長に心配の電話をしたという。

　今後平本は体脂肪率など、キャンプ前まで厳しく監視される。現在自宅近くで孤独な走り込みを続けている。再び緑のユニホームを着るには険しい道のりが待っている。【栗田成芳】

［2007年12月27日9時12分　紙面から］

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