スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、アレハンドロ・バルベルデ(29、スペイン=ケースデパーニュ)が現在イタリアで受けている出場停止処分を、全世界まで広げないとした。バルベルデは昨年5月、ドーピング問題によりイタリアオリンピック委員会からイタリア国内における2年間の出場停止処分を受けているが、世界自転車競技連盟(UCI)と世界反ドーピング機関(WADA)がそれを全世界に広げるよう要求していた。CASによると最終決定は3月になるもよう。

 バルベルデはイタリア国内の出場停止処分のため、昨年のジロ・デ・イタリアと、イタリア国内を通過するツール・ド・フランスには出場できなかったが、出場可能だったブエルタ・ア・エスパーニャでは総合優勝した。

 CONIの出場停止処分に対してもバルベルデは再三、CASに無実を主張しており、今季の目標はジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスだとしている。また、17日から開幕するプロツアー開幕戦、ツアー・ダウンアンダー(オーストラリア・アデレード)にも出場する。