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古閑5差大逆転メジャー初V/女子ゴルフ

メジャー初優勝を飾り仲間に胴上げされる古閑(撮影・梅根麻紀)
メジャー初優勝を飾り仲間に胴上げされる古閑(撮影・梅根麻紀)

<女子ゴルフ:LPGAツアー選手権リコー杯>◇最終日◇25日◇宮崎・宮崎CC(6455ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝2500万円)

 「ひざ女王」古閑美保(25=キリンビバレッジ)が、大逆転で国内メジャー初優勝を果たした。5打差2位から67の猛チャージ、通算13アンダーの275までスコアを伸ばし、首位スタートの「元女王」不動裕理(31)を逆転した。個人ブログのヒット数は月間200万という「おじさまのアイドル」にとって、今季2勝目(通算7勝目)で、賞金ランクは4位に浮上。来年8月の全英女子オープン出場権と3年シードも獲得し、夢の米ツアー参戦への道が開けてきた。

 驚きと興奮が、うわずった古閑の第一声に表れていた。「やっちゃった。どうしよう」。不動と同組対決で、5打差を逆転してのメジャー初制覇。「盆と正月と誕生日が一緒にきたようなゴルフだった」。目を丸くし、多くのファンを魅了する笑顔を見せた。

 冬の宮崎で、白のミニスカートに紫のハイソックスがまぶしい。「一応、ズボンも持ってきてるんですけど、晴れたらスカートでいかないと」。2週前に「ひざを健康的に使う華のある女性」の代表として「ひざ女王」に選ばれた。「夏場は短パンやミニスカートでラウンドすることが多いからですかね。うれしい」。自覚は十分で、今大会も2日目以降はミニスカートとハイソックスで自慢のひざを強調した。スイングの上でも重要なひざを「今まで故障したことない。100点満点」と表現する。

 「不動さんとの5打差は10打差みたいなもの」。本来なら。ひざが震えるほど緊張してもおかしくない状況だ。不動とはかつて同じ清元登子(68=日本女子プロゴルフ協会副会長)の門下生だった。高校時代、初対面の時の印象が脳裏に焼き付いている。「水も飲まない。トイレも行かない。休憩もしないで練習していた。機械が打っているように同じリズムだった」。

 戦いの前、師匠が不安を解消してくれた。清元プロから「いいパッティングをしてる。コースに出たら1人だけなのよ。1人で行ってきなさい」と声を掛けられ、勇気がわいた。2番で3メートルを沈めると、4番まで3連続バーディーと勢いづいた。9番で2メートルを決めて追いつき、14番では3メートルにつけてバーディー。00年から6年連続賞金女王だった不動に競り勝った。最後までどっしりと地に足を着け、パットのストロークが乱れることはなかった。

 年下の宮里、横峯、上田が台頭しても、人気に陰りはない。個人ブログの月間ヒット数は約200万。来年8月全英女子オープンの出場権も3年シードも得て、米ツアー挑戦への道も開けてきた。「(米ツアーに)行きたいなあと思いますけどね。あれこれ考えられるのはいいことです」。25歳の古閑に、自信と夢が膨らんできた。【木村有三】

[2007年11月26日8時45分 紙面から]

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