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53歳健夫最高齢シード復活/男子ゴルフ

9番ホール、バーディーを決め力強くガッツポーズを見せる尾崎健夫
9番ホール、バーディーを決め力強くガッツポーズを見せる尾崎健夫

<男子ゴルフ:カシオワールドオープン>◇最終日◇25日◇高知・Kochi黒潮CC(7250ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2800万円)

 尾崎健夫(53=フリー)が、通算7アンダーで6位に食い込み、5年ぶりに賞金シードに返り咲いた。最終予選会から出場権を確保して臨んだ今季は、原因不明の頭痛とも戦いながら、持ち前の攻撃ゴルフと明るさで、史上最高齢でのシード復帰。00年以来となるレギュラーツアーでの優勝を来季の目標に掲げた。

 ピンクのウエアが若々しい。笑顔は子供のように無邪気だった。ジェットこと尾崎健が、トッププロの証明「賞金シード」に戻ってきた。最終18番を危なげなくパーでまとめると、右手を上げて歓声に応えた。「自信を取り戻せたね。今年は1年間、きっちりとした調整ができたよ」とかみしめるように振り返った。

 シニア入りして4年。天性の豪快なゴルフに、円熟の技と笑いが備わってきた。「年取った人間らしい心の配分というか、自分へのマインドコントロールの仕方が分かってきた」。この日もシード権争いの深刻さより、のびのび感が際立った。バーディーを決めれば、パターを落として踊る。ミスをしても表情豊かなリアクションで、見る者を楽しませた。

 かたくなにレギュラーツアーにこだわる60歳の兄将司とは対照的に「常にバーディーパットを打てる試合が楽しいから」と、今季もシニアツアー中心の試合日程を貫いた。シニアでの獲得賞金は2241万951円(4位)。存在感を発揮していた。10月の日本シニアオープンで、12歳も年上の青木功の復活優勝も発奮材料だった。「青木さんに『調子いいね~。勝てるよ』と励ましたら、本当に勝っちゃった。刺激受けないわけがないわな」。

 夏以降、後頭部に原因不明の違和感を覚え、思うようなプレーができなかった。「病院でCTスキャンを撮ったけど、異常はなかったんだよ。今年は暑かったし、毎日毎日、おれたちは神経をすり減らしているからかな?」。賞金シード復活で、やっと重圧からも解放された。

 楽しみの続きがある。この日は一時首位まで1打差に迫り、00年フジサンケイ以来のツアー優勝も見えていた。「オレもシニアらしい『のほほん』としたプレーで、来季は1勝できるんじゃないかと思ったよ」。生来の負けん気に火が付いたのをそっと隠し、独特のジェット節で来季の「完全復活」を予告した。【大石健司】

[2007年11月26日8時47分 紙面から]

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