18歳以下で争う卓球の世界ジュニア選手権で、日本が男女そろってジュニア世界一に輝いた。

 女子は平野美宇(エリートアカデミー)伊藤美誠(スターツ)早田ひな(福岡・希望が丘高)が5連覇中の中国を3-1で破って2010年以来6大会ぶり、男子も張本智和(エリートアカデミー)木造勇人、松山祐季(ともに愛知・愛工大名電高)が韓国を3-0で下して05年以来11大会ぶりの優勝。若い力が世界の頂点に立ち、20年東京五輪に弾みをつけた。

 女子は2勝1敗で迎えた第4試合でリオデジャネイロ五輪団体銅メダルのエース伊藤がこの試合2勝目を挙げ、勝負を決めた。男子は準決勝で10連覇中の中国を破った韓国を寄せ付けなかった。

 混合ダブルスでは張本、平野組らが3回戦に進出、木造、伊藤組は2回戦で敗れた。

 ◇平野美宇の話 (自分は)1番手で勝つことができなかったが、チームのみんなの力で、ずっと目標にしてきた世界ジュニアで優勝することができてうれしい。

 ◇伊藤美誠の話 すごくうれしい。世界ジュニアで優勝するのは自分と日本の目標だった。みんなで頑張って取れたので、気持ちがすっきりした。最後はついていた。今日の試合は本当に楽しかった。

 ◇早田ひなの話 この4人のメンバーで優勝して、1勝を取って貢献できたのは自信につながる。1-1で(自分の試合が)回ってきて、絶対に勝って美誠(伊藤)につなげたいと思った。(中国に勝てたのは)信じられない。

 ◇松山祐季の話 金メダルはうれしい。自分の中では一番楽しく試合ができた。いい試合だった。今までやってきたことが出せて良かった。

 ◇木造勇人の話 勝つことしか考えなかった。1番手と言われて、やるしかないと思った。

 ◇張本智和の話 (相手には)今まで一度も勝ったことがなかったが、今回の(自分の)調子ならいけると思った。思いっ切りいって勝ててよかった。メンタル面は最高の状態で臨めた。

 ◇龍崎東寅の話 (決勝では)出られなかったので、うれしいが悔しい面もあった。応援やサポートはしっかりできた。ジュニアの中で世界の1番になったのはうれしい。

 ◇田勢邦史・男子監督の話 挑戦者のつもりで向かっていこうという話をしていた。内容的にもチームの雰囲気的にも、その通りになった。(東京五輪に向けて)今の若い選手がこういった経験をできたのは非常に大きい。