全日本柔道連盟(全柔連)は10日、コーチとして指導していた女子柔道部員を乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪で起訴されたアテネ、北京五輪金メダリストの内柴正人被告(33)を指導者登録停止処分にした。指導者登録は競技者登録も兼ねており同被告は柔道家として活動できなくなった。

 同処分は今回が3例目。上村春樹会長は「スポーツ界の信用と名誉を著しく傷つけた。起訴されたことで調査委の結論も出た」と説明。判決が下った場合は懲罰委員会を立ち上げて段位を付与する講道館とともに対応を協議するという。全柔連によると、昨年12月24日に開いた調査委員会で処分の方針を固め、起訴された同27日付で決定した。