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為末五輪金なら100万ドルボーナス

為末(右)はウェッジホールディングスの此下会長と握手を交わし笑顔
為末(右)はウェッジホールディングスの此下会長と握手を交わし笑顔

 05年陸上世界選手権400メートル障害銅メダリストの為末大(29=APF)が、国内史上最高100万ドル(約1億1000万円)のボーナスを手にする可能性が出てきた。21日都内で、アニメや映像、音楽などを企画、制作するウェッジホールディングス社の株主総会が行われ、為末は社外取締役に正式就任。同社の此下益司会長(40)から、来夏の北京五輪でメダルを獲得した際の報奨金を約束された。金メダルなら、04年アテネ五輪柔道で3連覇を達成した野村忠宏の総額約7000万円を大きく上回ることになる。

 国内史上最高額の「ニンジン作戦」だ。此下会長は「100万ドル? まあ、それぐらいですかね。でも金メダルなら会社に与える効果はそれ以上」と話した。知性派の為末も、思わず使い道への夢を語り始めた。「メダルを取ったら、スポーツ基金を設立して、普段は目立たないスポーツや選手を支援したい。会社を立ち上げるのもいいですね」。

 陸上のトラック競技で、日本は金どころかメダル獲得もない。快挙達成となれば、宣伝費用に換算すれば100万ドルを軽く上回る計算。金でなくても銀で50万、銅で25万ドル相当の準備しているという。為末も「やっぱりモチベーションになる」と感謝する。

 そもそもウェッジホールディングス社の、為末に対する期待は並々ならぬものがある。初の社外取締役として招いたのも「マイナーだった400メートル障害を、注目種目にした実績は、無名のアニメなどを世界に広めていこうとする会社の狙いと合致する」(此下会長)という理由。為末は1カ月に1度の取締役会に出席した際、200ドル(外資系のためドルベース)が支払われる以外は無給だが、都内の社内に机も用意され、メールを通じて商品開発などにも携わる。為末も「見るだけで足が速くなるDVDとかを開発したい」という。

 破格のボーナスに加えて新たな責任感も生まれ、練習にも自然と力が入る。来年は1月上旬から、バンコクで10日~2週間程度の合宿で本格始動する。世界選手権で銅メダルを獲得した当時は体重が70キロ前後だったが現在は64~65キロ。「ニンジン」のご褒美を前に、1日4食で増量と腹ごしらえの最中だ。

 金メダルならほかにも、日本オリンピック委員会から300万円、日本陸連から500万円(推定)が舞い込む。為末の走りから目が離せなくなってきた。

[2007年12月22日9時16分 紙面から]

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