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三洋電機が全勝守る/ラグビー

ノーサイドの瞬間、会心のガッツポーズを見せる三洋電機WTB北川
ノーサイドの瞬間、会心のガッツポーズを見せる三洋電機WTB北川

<ラグビー・トップリーグ:三洋電機35-24サントリー>◇第8節◇22日◇群馬・太田市運動公園陸上競技場

 三洋電機がサントリーとの首位攻防戦を35-24で制して8戦全勝、勝ち点を38に伸ばして首位を堅持した。セットプレーでは劣勢に立たされたが、攻守にチーム一丸。W杯日本代表の右WTB北川智規(24)が1人で4トライを挙げる活躍などで、リーグ初制覇に前進した。全国レベルでの優勝は95年度の全国社会人大会を最後に遠ざかる古豪が復活へ、確かな1歩を記した。サントリーは勝ち点0に抑えられて2敗目を喫した。

 21-17で迎えた後半29分だった。敵陣に入った三洋電機は北川が相手パスを見透かしたかのようにインターセプト。そのまま30メートルを走り切って右中間に飛び込む。白熱の攻防に決着をつける値千金のトライを北川はこう言った。「自分のトライではない。(CTBの)霜村さんが相手にプレッシャーをかけてくれたおかげ。守りの流れの中で取れたトライです」。

 スクラム、ラインアウトでは負けた。後半14分にトライを奪われ、1度はリードを許した。しかし、選手に焦りはなかった。CTB榎本主将は「セットプレーは想定内。自分たちのペースを守ることだけを心掛けていた」。耐える。守りをしっかりしてチャンスを待つ。サントリーの攻撃パターンはBチームがビデオなどで徹底分析していた。

 2年前のシーズンも開幕8連勝を飾った。その後、2敗して失速。2位に泣いた。宮本監督は「あの時は勢いだけで勝ち進んでいた気がする。今は頑張り通せる。地力がついた」と話す。選手に最大の攻撃は守りと意識改革を促した。来日4年目のSOブラウンの存在も大きい。元ニュージーランド代表のキックを主体にしたゲームメークは攻撃力に幅を持たせた。

 60年創部。過去、全国社会人大会優勝1度、準優勝8度の古豪も、95年度を最後に全国タイトルに縁がない。唯一の全国タイトルもほろ苦いものだった。サントリーと27-27で引き分け両者優勝。トライ数で負けて(4対3)日本選手権出場を逃した。その因縁の相手を直接対決で倒し、12年ぶりの日本一へ弾みをつけた。宮本監督は4トライを挙げた北川を例に出し「彼に最後のボールを渡した14人を忘れてはならない。素晴らしい」とチームの和を強調した。

 全員で攻撃を仕掛け、全員で守る。流れの中でのトライを重視する新生三洋電機の強さはもう本物だ。【三角和男】

[2007年12月23日9時25分 紙面から]

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