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華やかウエア四元が混合複準V/卓球

福原(右)坂本組を破った四元(中央)渡辺組は声援に笑顔で手を振る
福原(右)坂本組を破った四元(中央)渡辺組は声援に笑顔で手を振る

<卓球:全日本選手権>◇17日◇東京体育館◇混合ダブルス

 華やかウエアで注目の四元奈生美(29=東京アート)が渡辺将人(30)と組んだ混合ダブルス準決勝で、福原愛(19)坂本竜介(23)組をフルセットの末に3-2で撃破した。混合ダブルスながら、第一人者の福原に2度目の対戦で「初金星」。決勝は田勢邦史(26)美貴江(28)の夫婦ペアに2-3で敗れ準優勝に終わったが、女子シングルスでも3回戦進出を決め、自らが公言するウエアで魅せる「卓球界の革命」をアピールした。

 四元はウエアの華やかさだけでなく、力でも魅了した。準優勝という結果なんて関係ない。北京五輪の可能性は事実上ゼロの四元が、代表内定の福原率いる前回優勝ペアを破った。「練習量ではかなわないけど、卓球は頭を使う競技。相手の嫌なことを続ければ勝てる」と笑った。

 得点のたびに「サーッ」と雄たけびを上げる福原組とは対照的に、冷静に試合を進めた。20台近いテレビカメラにコートを囲まれても、芸能活動での慣れもあり、動じない。「自分のやりたい卓球が出せた」。3週間前からの集中練習で、攻めの渡辺、拾う四元という連係を高めてきた。大会前に練習ができなかった「即席ペア」福原組に対し、我慢強くミスを誘い、競り勝った。

 芸能活動などが多忙で、公式戦は昨年の本大会以来約1年ぶりだ。ブランクは環境の変化が埋めた。昨年11月から東京アートに所属。以前は公共施設を2時間200円で借り、練習相手選びも苦労したが、今は千葉県内の施設で所属の男子選手と高いレベルの練習を積める。それが「今までと違い、冷静にできた」という自信を生んだ。

 実業団の撤退など厳しい現状の卓球界を、「暗いイメージを明るくして、状況を変えたい」と、派手なウエアを着続ける。この日もシングルスで2着、ダブルスで1着を使用。シングルス1回戦で、髪飾りについて相手からクレームがつく一幕もあったが、難なく勝利し「少しは卓球界の革命ができたかな」。敗れた決勝で左足首を痛め、試合後は病院に直行した。今日18日の3回戦出場が懸念されるが、本人は「もう1着のウエアを見せたいから出たい」。革命家はどこまでも前向きだ。【菅家大輔】

[2008年1月18日8時53分 紙面から]

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