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2007年高校ラグビー特集


第87回全国高校ラグビー大会

大工大高「現校名ラスト」V締め狙う

 節目の年に、もう1度優勝を-。第87回全国高校ラグビー大会が27日、東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。4年連続30度目出場の名門・大工大高(大阪第3)は来年4月から「常翔学園」と校名変更されるため、現校名での出場は今回が最後。一丸ラグビーで5度目の全国制覇を狙う。

 急速に変化する周囲の状況にも、戸惑うことはない。節目の大会を前に、就任17年目を迎えた大工大高の野上監督は平常心を強調した。

 「学校の名前は変わっても、これからもやることは変わらない。ジャージーの色も変わらないしね」。

 全国優勝4度の名門が、来年4月から「常翔学園」となる。しかもライバル校の啓光学園が、同グループになることで「常翔啓光学園」に変わる。将来的な統合の可能性などさまざまな憶測が飛び交うが、指揮官は平然。「いろいろ考えてられないでしょう。そんなことより練習の方が先。いつも通りやるだけですよ」。どっしり腰を落ち着け、花園に臨むつもりだ。

 そんな監督の姿勢は、選手にも伝わっている。SO新里主将は「名前が変わることを考えたら変なプレッシャーがかかる。目の前のことをこなすだけ」と言い切った。

 大阪第3地区の決勝で19-14と啓光学園を下した今年のチームに、突出した選手はいない。高校日本代表を輩出する常連校だが、今年はゼロ。「全員で走って、ボールをつないで活路を見いだす。運動量で勝負する」と野上監督。3月の近畿大会1回戦で関西学院に26-29で敗れると、その足で淀川河川敷のグラウンドに戻ってランパスを2時間敢行した。走り込んで鍛えたスタミナには自信がある。つなぎの一丸ラグビーが、今年の真骨頂。「速い展開で相手を揺さぶってアタックしていきたい」。新里主将もチームのスタイルを貫く構えだ。

 今春から、練習前に全員で部歌を合唱するようになった。校名変更に対する過剰意識はなくても、伝統校の部員としての「誇り」がある。12年ぶり5度目の全国制覇へ「最後だし『花』は飾りたい」と新里主将。大工大高「最後の戦士」が、いよいよ夢舞台に立つ。【木村有三】

[2007年12月27日11時29分 紙面から]

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