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目覚めた白鵬が初日/九州場所

- 初日が出てほっとした表情で引き揚げる白鵬(撮影・下田雄一)
<大相撲九州場所>◇2日目◇12日◇福岡国際センター
横綱白鵬(22=宮城野)が平幕豊真将(26)を寄り切って連敗を免れた。攻め切れずに敗れた初日の反省を生かし、立ち合いから攻撃相撲に終始。北の湖理事長(元横綱)のゲキに応え、不入りが続く場所を盛り上げるべき大本命が、ようやく本来の姿を取り戻した。同じく黒星発進したかど番大関魁皇(35)も雅山(30)を寄り切り、初白星を挙げた。
白鵬が1日遅れで目を覚ました。豊真将に低い重心で踏み込まれながら、前に出る姿勢は失わない。左腕をねじ込み、もろ差しになると、相手を起こしながら一気に寄り切った。「落ち着いて、ね。向こうは左を取りにきた。昨日の相撲を見て、そういけば勝てると思ったんでしょうけど、そうはいかないよ」。冷静さを失わずに連敗を免れ、舌は滑らかだった。
毎年、不入りが話題になる九州場所。場所を盛り上げるため、本命が早々とこけるわけにはいかない。この日も8000人が入る客席は約半分しか埋まっておらず、北の湖理事長は「ここ3年くらいはこんなもの。内容によって興味が出るような相撲を取れば、流れも変わってくるかもしれない」と話す。協会トップの期待を表すかのように、関係者が明かす。「昨日、理事長から(白鵬に)『もっと前に出ろ』と電話があったようです。気合が入ったと思いますよ」。
異例のゲキに応え、初日の黒星からしっかりと切り替えた。「昨日は1回振って、『これでいいだろう』と見ちゃった。そういう悪い癖を直さないと」。前夜は妻子の待つ福岡市内の宿舎で、VTRを繰り返し見て反省した。伏し目がちに引き揚げた前日と違い、朝には「(初日負けて2度優勝の)いつものペースかな。考えたってしょうがないよ」と笑顔さえ見せた。
過去、初日から連敗して優勝した力士はいない。負けていれば、嫌なデータを背負うと同時に、万全の状態で場所に臨んだという自信が打ち砕かれるところだった。「一番一番ですよ」。最後は、好調時の口癖である言葉で締めくくった。【近間康隆】
[2007年11月13日9時46分 紙面から]
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