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朝青龍が亡き恩人の前で再出発誓う

福岡空港に降り立った朝青龍は出迎えた知人と握手し笑顔を見せる
福岡空港に降り立った朝青龍は出迎えた知人と握手し笑顔を見せる

 謝罪会見から一夜明けた1日、横綱朝青龍(27=高砂)が、亡き恩人の元に足を運んだ。千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋を訪問し、8月14日に66歳で亡くなった元琴桜で先代佐渡ケ嶽親方の鎌谷紀雄氏の仏前に手を合わせた。これまでの言動、行動を反省し、品格を磨くことを宣言した横綱は、今日2日から始まる冬巡業でも別行動をせず、朝げいこにも参加すると約束した。

 朝青龍が、亡き恩人に礼を尽くした。午前11時、黒の紋付きとはかまの正装で佐渡ケ嶽部屋を訪問。鎌谷氏の仏前に手を合わせた。鎌谷氏が亡くなった当時は「解離性障害」を患い、葬儀に参列できなかったことをわび、約4カ月遅れて線香を上げた。約20分の滞在後、部屋を出ると報道陣に、故人への思いを口にした。

 朝青龍「強くなるきっかけをつくってくれた人です。番付が下のころから、佐渡ケ嶽部屋の土俵でけいこすると、強くなる気がしたし、けがもしなかった。それに自分の弟子以上にかわいがってくれた。この4カ月間、胸が痛くて、心残りで苦しかった。日本に戻ったら巡業に行く前に、ここに来ると決めていた。来てよかった。気持ちがすっきりしました」。

 05年11月2日の歴代横綱が年1回集まる「横綱会」で左足が不自由だった鎌谷氏に、朝青龍がかがみ込んで靴を履かせたことがある。「彼ほど優しく、責任感を持った横綱はいない」。当時の鎌谷氏の感激ぶりを、あらためて佐渡ケ嶽親方から伝えられると「そうだったんですか…」としみじみと話したという。

 前日の謝罪会見では、わがまま放題の行動をあらため、品格を磨くと約束した。それを実践するような亡き恩人への焼香。冬巡業についても「別行動もしないし、ちゃんとけいこもしたい」と話した。過去の巡業では、朝げいこに参加せず、取組だけこなすことも少なくなかったが、それもあらためるようだ。

 しかし、取材対応を終えた後、乗り込もうとする車の近くにいた1人のカメラマンに「おら~っ」と声を上げ、威嚇する場面もあった。隠そうしてものぞいてしまう粗暴な部分。2日からの冬巡業3日間で、生まれ変わった姿がアピールできるだろうか。【柳田通斉】

[2007年12月2日9時32分 紙面から]

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