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朝青龍問題が巡業活性化につながった?

土俵入りを終え子供たちからサイン攻めにあう朝青龍(撮影・下田雄一)
土俵入りを終え子供たちからサイン攻めにあう朝青龍(撮影・下田雄一)

 大相撲の冬巡業が4日、熊本・天草市で行われ、3日間の日程を終えた。謹慎明けの横綱朝青龍(27)復帰で注目されたが、朝青龍問題が巡業活性化につながったことが、分かった。今年は3カ所だけだったが、来年は20カ所以上で開催されることが確実となった。巡業を軽視し、2場所出場停止などのペナルティーを受けたことで、逆に巡業に注目が集まった。日本相撲協会に九州各地から問い合わせが殺到し、まさに「災い転じて福となす」となった。

 「ぜひ、来年はわが町で!」。日本相撲協会に九州各地から巡業招致への問い合わせ電話が殺到していることが分かった。大島巡業部長(元大関旭国)は「来年は多いね。まだ契約前だからハッキリとした数字は言えないけれど、かなり多いと思うよ。今年、これだけ盛り上がったのだからな」とうれしそうに話した。関係者によると、現在、契約直前の巡業地は20カ所以上だという。

 巡業部の努力が実った結果だが、朝青龍騒動が一役買った。巡業部のある親方によると「巡業を軽く見てあれだけの処分を受けた。世間には巡業の大事さ、重みが伝わったと思う。同時にマスコミに“巡業”という言葉が何度も取り上げられ、宣伝にもなった」と話した。

 この日も朝青龍は優等生ぶりを披露し、集まったファンを喜ばせた。古傷の右足首痛のため、大島部長から提案された横綱同士の三番げいこは実現しなかったが、平幕鶴竜に14番胸を出して会場を盛り上げた。取組では白鵬に寄り切られたが、この日も会場からは「横綱頑張れ」「あさしょ~りゅ~」と、1番の人気を集めた。

 朝青龍は「(謹慎で)1番やりたいことができなくなって、(巡業の)けいこでまず復活できて、気持ちいいですよ。何よりもうれしいですね」と、充実した3日間のみそぎ巡業を振り返った。

 横綱らしからぬ軽率な行動が招いた騒動がもたらした思わぬ効果。角界の話題の中心にやはり朝青龍は欠かせないようだ。【盧載鎭】

[2007年12月5日9時8分 紙面から]

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