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報道陣から入場料、巡業勧進元が赤字対策

　横綱朝青龍（２７＝高砂）への注目に便乗した勧進元が４日、報道陣から異例の「入場料」を徴収した。天草場所実行委員会が１社につき１万円の支払いを義務づけ、同会の益田政昭委員長（５４＝牛深商工会議所会頭）は「１０日前に５００万の赤字が予想されたので決めました。最初はマス席（最高４万円）を買ってもらおうかとも思っていました」と説明した。９０分の抗議も受け入れず、結局１９万の“収入”を得た。同委員長は「朝青龍が復帰して、報道陣もいっぱい来ると思った」とも話した。

　筋違いの赤字対策も、巡業は協会が勧進元へ興行権を売る「売り興行」。天草場所担当の玉垣親方（元小結智乃花）は「協会としては興行権を売った勧進元に委ねている。何かを言える立場じゃない」と困惑していた。満員が続いた冬巡業だが、この日は１９００人、約７割の入りだった。

［2007年12月5日9時24分　紙面から］

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