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みそぎ済んだ朝青龍マイペース調整に戻す

 初場所で優勝を逃した横綱朝青龍(27=高砂)が、すっかり元通りになる。関係者によると、春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)に向けての本格的なけいこ再開は、2月25日の番付発表前後になるという。初場所に向けては1カ月以上かけて準備をしたが、2場所出場停止処分後の初場所で「みそぎ」は終えたと判断し、以前のマイペース調整に戻すようだ。28日、東京・両国国技館で開催された横綱審議委員会(横審)では、朝青龍の初場所での奮闘を称賛する声が相次いだ。

 屈辱の千秋楽から一夜明け、朝青龍は主に都内の自宅で過ごしていた。白鵬との大一番を含め、重圧とも闘った15日間。その疲れをモンゴルから来日した家族とともに癒やしたという。

 この1週間は全力士にとっては、場所後恒例の休養期間で2月4日からは、高砂部屋のけいこも始まる。だが、朝青龍はこの先4週間は本格的なけいこを再開しないようだ。関係者も「土俵でけいこを始めるのは、春場所の番付発表前、大阪に入ってからになると思います」と話す。

 番付発表前後にけいこを開始し、数回の出げいこで場所に臨むのは、処分前の昨年名古屋場所までと同じ。関係者は理由を「初場所前に1カ月以上かけて体をつくったので、春場所へはマイペースでということになると思います」と説明した。場所後恒例のモンゴルへの帰国については、テレビ出演、日本相撲協会の公式行事などに加え、優勝を逃したこともあり「今の時点ではない」という。

 だが角界の常識では、けいこも力士の仕事であり、全力士の手本となる横綱はそれを率先して行うことが美徳とされる。少ないけいこでも優勝を重ねてきた朝青龍だが、その姿勢が再び非難の対象になることは間違いない。

 一方でこの日の横審では、朝青龍の奮闘ぶりがたたえられた。約5年4カ月ぶりの横綱同士千秋楽相星決戦に持ち込んだことで、海老沢勝二委員長は「反省し、努力してきたことで横綱の責任を果たしたと思う。今後は白鵬との2強時代が長く続くでしょう」。石橋義夫委員は「今後、新たな問題を起こさないようにしてほしいが、今回のみそぎは済んだ」と話した。横審から評価された朝青龍が、少ないけいこで白鵬にリベンジできるのか注目される。【柳田通斉】

[2008年1月29日8時40分 紙面から]

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