<7月20日更新>
大金星!!高校野球・法政二高が横浜高を破る!!大学野球は一休み。今は夏の甲子園を目指して全国の高校球児が激しい戦いを繰り広げている。そんな中神奈川大会で、法大の付属校である法政二高が歴史的快挙を成し遂げた。県予選の3回戦で、目下2年連続で神奈川を制し、通算でも10回の甲子園出場を誇る名門・横浜高校から勝利を挙げたのである。この試合の模様を詳しく伝えることにする。 大和引地台球場・3回戦第3試合 7月20日(土)
(横)山木、福井 ― 田仲
(法)橋本 ― 坪
橋本隆之投手(128球の熱投)「前回の試合ではコントロールミスをして打たれたので、今日は低目を意識してコントロールに気をつけて投げた。また、たくさんの人が応援してくれたので一生懸命投げることができた。(試合終了の瞬間は)『やったー』と思うと同時に『次も頑張ろう』と思った。横浜高校のためにも優勝したい」」 根本恭一監督「(バントやバスターエンドランを多用したことについて)今日は作戦面で積極的にいこうと思っていた。(スクイズで得点したことについて)横浜が相手では大量得点は望めない。こういう時は小技を使うことが大切。バント練習は死ぬほどやってきた。そういった意味では今日は練習の成果が出たいい試合だった。また、『基本プレー(捕って投げる)をきっちり行う』という野球の原点に返ってやったのがよかったと思う。(橋本投手について)今日は今までで最も出来が良かった。前回の試合で140球投げていたので心配したが、負けん気の強さを見せてくれた。試合前には『お前と心中する』と言ってあった。(チーム全体について)今年のチームは春から急激に伸びてきた。また、前回の試合で逆転勝ちをしているので精神的にも充実してきたと思う。これからも勝っていきたい。」 法大、春季リーグ3位タイで終了東京六大学野球の全日程が終了した。優勝したのは早大。法大は6勝5敗1分で勝ち点3、3位タイという結果に終わった。
大学全日本代表候補発表明大2回戦 久々の大量得点!連勝で締めくくる!第2戦 5月26日(日)
(法)中野、奈須、猪子、○土居(5勝2敗) ― 新里
(明)●牛田(2勝2敗)、和田撤、鳥海、岡本、一場― 久保
昨日の初戦に勝利した法大。連勝でシーズンを終えたいところ。一方の明大は今日敗れると優勝の可能性が消えてしまい、絶対に負けられない。そんな状況で第2戦を迎えた。法大の先発は中野。初回は三者凡退に抑えたが、2回、2死無走者からつかまり、1点を先制されてしまう。しかし、今日は打線が奮起。3回まで明大先発の牛田の前に無得点に抑えられていたが、4回無死1・3塁から4番・河野が一・二塁間をやぶる安打を放ち、50イニングぶりに適時打での得点をあげた。この後、1死2・3塁から6番・新里の2点適時打で勝ち越すと、9番・中野にも2点適時二塁打が飛び出し、この回打者9人で大量5点を奪った。 土居投手(救援でリーグトップの5勝目をあげる)「連投になって疲れがないと言ったら嘘になるが、最後は2連勝で終わらせようとみんなで話していたし、行けと言われたらいつでも行くつもりでいた。(春季を振り返って)個人的には満足している。だが、まだやらなければいけないことがあると思う。チームとしては、秋に向けて課題が残るシーズンだった。夏の間にその課題を潰していきたい。」 藤田内野手(リーグ戦初スタメンで1安打)「先発出場は今日言われた。(4回の二塁打について)積極的に行こうと思って、直球1本に絞っていた。(秋に向けての意気込み)レギュラー争いに加わり、レギュラーになれるように頑張りたい。」 佐々木外野手(外野手に転向して全試合出場)「外野を守るのは小学生以来だったので、初めは違和感があった。でも、外野手は飛球を捕れればいいので今ではそんなに違和感はない。(春季を振り返って)優勝を目指していたけど出来なくて残念。早大に勝った時はチームも自分も勢いに乗っていたが、勝ったことで調子に乗りすぎていた面があり、立大に連敗したことが大きなポイントになったと思う。ただ、秋もあるので連勝で終われたたのはよかった。」 河野外野手(捕手と外野手で全イニング出場)「(4回の適時打について)打ててよかった。後藤がいなかったが、プレッシャーではなく、いい緊張感になった。それが昨日・今日の打点につながったと思う。(春季を振り返って)いいところで打てず、投手を助けられなくて全然駄目だった。また、今季はスタンドに学生が多かったのに期待に応えられなかった。秋は応援してくれる学生と一緒に喜べるような試合をしたい。」 新里捕手(捕手で全試合出場)「今日はとにかく勝ちたかった。試合前から明大に勢いがあったので、それに負けないようにやろうと思った。でも、思ったより点を取られたのは反省点。(春季について)河野さんが捕手の時から、いつでも行く準備は出来ていた。チームが勝つことだけを考えてリードした。立大・慶大戦の連敗は見ている人以上に本当に悔しかった。秋はその悔しさを忘れずに挑みたい。」 猪子投手(1年生ながらピンチの場面で起用され、無得点に抑える)「大事な場面での登板で緊張はなかったが力んでしまった。調子はわるくなかった。(春季を振り返って)短いイニングしか投げられなかったが、リーグ戦の雰囲気を感じることができていい経験になった。」 澤村副主将「今日は長い試合で疲れた。久々に大量点をとれてよかった。 山中監督「今日は久々に得点を多くとれたし、勝ってシーズンを終えることができた。(春季を振り返って)土居だけが目立ってしまったシーズンになってしまった。チーム打率.214、失策は12個もあった。土居が可哀想と思う時もあった。立大・慶大との対戦の時は、相手がもう負けられないという気持ちで来るので、シリアスな戦いになることはわかっていた。しかし、それを乗り切るだけの力を持っていなかった。またその前の早大戦で、何かと注目されている和田に勝ったことによって安易感が生まれてしまったとも思う。
明大1回戦 土居完封勝利!4連敗でとめる!
(明)●一場(3勝3敗)― 岡田
(法)○土居(4勝2敗)― 新里
土居投手「調子は今季で一番悪かったと思う。特に直球が走っていなかったので低めに丁寧に投げた。完封は意識していなかった。9回のピンチも1点はやってもいいと思って投げた。とにかく今日は勝ちたかった。今日負けたら何の収穫もないシーズンになってしまう。秋につなげたかったから。」 渡辺内野手(初スタメンで2安打)「緊張した。代打で出る時と気持ちが違った。塁に出られてよかった。明日の試合もチームが勝てるようにがんばります。」 植山内野手(こちらも今季初スタメンで1安打)「初めてで緊張した。失策もあったので打撃よりも守備が大事だと思った。(一場投手との対戦について)今日はコントロールが悪くて、調子は良くなさそうだった。しかし、3打席目のチャンスで打てなかったのが悔しい。(野手へのコンバートについて)野手のほうが出場の可能性があると思うので後悔していない。」 河野外野手(初めて4番に座り、元気ハツラツなプレーを披露)「打順は関係ない。いつもと変わらなかった。(初回の犠飛について)最近点を取っていないので、投手を楽にしてあげたかった。最低でも外野フライを打とうと思っていた。(8回の16打席ぶりの安打について)久々に打てた。得点につながって嬉しかった。(二塁への走塁は)併殺になると思ったので、ゲッツー崩しをやらなきゃと思って思い切り滑り込んだ。(明日に向けて)秋につながるような試合にしたい。」 澤村副主将(主将代理でチームを引っ張る)「今日はチームがひとつになれたと思う。後藤がいないから負けたと言われたくなかったからどうしても勝ちたかった。そして、普段どおりの自分でチームを引っ張れたと思う。(明日は)勝つだけ。いい試合をして勝つのがベストですね。」 山中監督「今日は後藤・人見・田中が欠場して、チームは満身創痍の状態だったが、最後のカードはいい締めくくりをして秋に希望を持たせるようにしたかった。そういった意味では良くまとまれたと思う。打線はもう少し点を取れたかもしれないが、少しずつ回復基調にある。土居は調子は決して良くなかった。しかし、シーズンが終盤になると、相手の戦力が見えてくる。弱点などをいかにうまく見つけられるかが大事。その点では今日はバッテリーのインサイドワークの成果がでた。明日に向けて順位云々ではなく、とにかく明日も勝っていい形でシーズンを終わりたい。」 慶大2回戦 連敗喫し 優勝なくなる第2戦 5月19日(日)
(法)●奈須(1敗)、土居 ― 新里
(慶)○清見(3勝2敗)、長田― 寺田
背水の陣で臨んだ今日の試合。2回、五番・人見、六番・伊藤の連続安打後、七番・田中彰が犠打をして一死二三塁。得点のチャンスを迎えるが、後続が倒れ得点をあげられない。逆にその裏、四球をきっかけに暴投なども重なり、慶大に1点を奪われてしまう。法大打線は3回以降無安打。慶大・清見、長田に完全に抑えられてしまった。6回裏にも1点を取られた法大は、2−0で完封負け。連敗を喫した。
後藤主将「(優勝がなくなってしまったことに関して)応援してくれている人たちに申し訳ない。粘っての負けとか競っての負けとか、いい形での負けならまだいいが、ミスばかりでの負けだった。負けるべくして負けたという感じ。序盤に点を取って勝ちに持っていくのがうちのペースなのに、それができていない。まわりからも打てないと言われているが、その殻から抜け出せていない。(今季最終節、明大戦に向けて)応援してくれる人たちのためにも、秋に繋げられるようなきっちりとした野球をしたい。 」 山中監督「今日は2安打。安打がでなければしょうがない。(優勝の可能性が消えたことについて)とにかく打力の弱さが目立った。特にここ4試合は本塁打の得点のみ。内容が乏しく、課題が山積みだった。今年のチームは他のチームに比べて、打撃の時の精神的な部分が弱かった。練習方法の工夫など、大いに考えさせられた。(最終節にむけて)このままシーズンを終えるのはみっともないので、最後はしっかりとした野球をやりたい。」
慶大1回戦 土居力投も打線に援護なく敗戦
(延長10回)
(慶)○長田 ― 寺田
(法)●土居 ― 新里
土居投手(今季初黒星)「見方の援護なく、好投報われず)今日はまっすぐも走っていたしいい感じで投げられていた。でもあの一球(延長10回、寺田選手に本塁打された球)だけ…。まだ優勝が消えたわけじゃない。明日頑張る。」 後藤主将「今日はミスが全部出てしまった。いい投手同士で緊迫した試合になることはわかっていたのに、確実に取れる場面で点を取れなかった。(明日以降は)望みを捨てたら終わってしまう。あと残り全部取るつもりで頑張る。」 山中監督「とにかく打てない。バント、ヒットエンドラン、バントエンドランなどができずに走者を進められないし、(走者が三塁にいても)スクイズができずに、外野フライも打てない。これでは点をとれない。今まで監督をやってきた中で最悪の内容のゲームだった。選手達には今の実力をわかってほしい。また明日という気分にもなれないが、明日勝つしかない。」 立大2回戦 打撃不振で2連敗 勝ち点逃す第2戦5月12日(日)
(法)●中野(1敗)、奈須、土居 ― 新里 (立)○多田野(3勝2敗)― 徳田
法大は立大のエース・多田野に3安打1得点に抑えられ、2連敗。16季ぶりに対立大の勝ち点を落とし、自力優勝の可能性がなくなった。
門間選手(初スタメン、初安打、8回には頭に死球を受けた)「(初安打について)自分が安打を打てたことより、とにかくチームのためにつなぎたかった。(8回の死球は)当たった時はすぐに起き上がれる感じじゃなかった。でも(無死からの出塁となったので)チャンスだと思って1塁に行った。今日はとにかく勝ちたかったから、チームに貢献できるように、と思っていた。(勝ち点落としたが)まだ優勝の可能性がなくなったわけじゃないから、試合に出れたらチームのために頑張りたい 」 後藤主将(2試合連続本塁打を放つ)「 打った球は内角高めのストレート。調子自体は悪くはない。ミスが出たチームが負けるのが野球というスポーツ。そして予期せぬことが起きるのがミスというもの。それを防ぐにはチーム全員の気持ちでカバーしていくしかない。 (今後の試合について) まだ明大戦も残っているから優勝は諦めていない。最終戦の明大戦も含めて、残り試合全部勝つつもりだ」 山中監督「今回の連敗は非常に痛い。2試合で2点では勝ち目はない。多田野はよい投手ではあるが、このような結果になるのは実力がなかったということ。(来週以降にむけて)とにかく明大を引きずりおろさなければいけないが、その前に我々は慶大に勝たなければならない。しかも連勝が必要であろう」
立大1回戦 チャンス生かせず黒星先行
(立)○小林弘(1勝2敗)、多田野 ― 徳田
(法)●土居(3勝1敗)、中野 ― 新里
土居投手(今季初黒星)「調子は悪かった。(今日の試合については)言うこと無いです。」 後藤主将(今季初本塁打)「(4回の本塁打について)打った球は内角低めのまっすぐ。センター還しを狙ったらHRになった。しかしHRを打てたことよりも(8回一死満塁の場面で)打てなかったことが悔しい。あの場面で打ってこそ4番でありキャプテン。それができなかった。明日は(立大を)打ち崩すだけです」 山中監督「今日は本塁打の1点のみだったので内容的には乏しいゲームだった。土居は特別悪いわけでもなかったが、相手にうまく点を取られてしまった。今日の勝敗を分けたプレーは(立大の決勝点を招いてしまった)六回無死からの失策。立大は無死からの走者を確実に得点につなげてきたが、うちは、エンドランやバントのミスがあってそれができなかった。その差が今日の結果につながった。(明日以降に向けて)エースで負けることもある。しっかりとカバーしていきたい」 [2001年秋季の記事][2001年春季の記事] [メニューへ戻る] |