<7月20日更新>

大金星!!高校野球・法政二高が横浜高を破る!!


 大学野球は一休み。今は夏の甲子園を目指して全国の高校球児が激しい戦いを繰り広げている。そんな中神奈川大会で、法大の付属校である法政二高が歴史的快挙を成し遂げた。県予選の3回戦で、目下2年連続で神奈川を制し、通算でも10回の甲子園出場を誇る名門・横浜高校から勝利を挙げたのである。この試合の模様を詳しく伝えることにする。

 大和引地台球場・3回戦第3試合   7月20日(土)

横 浜
法 政 二 ×

(横)山木、福井 ― 田仲

(法)橋本  ― 坪


 法政二高はこれまで甲子園に9回出場し、1960年には全国制覇を達成したこともある。しかし、88年以来甲子園から遠ざかり、近年は古豪という表現がすっかり定着してしまっている感がある。そんな法政二高が今年は早くも3回戦で王者・横浜高校と顔を合わせた。
 法政二の先発は橋本。昨夏は遊撃手だったが、今年はエース投手として出場している。立ち上がりは味方の失策でピンチを招くが何とかピンチを切り抜ける。一方の横浜はエースを温存して山木を先発に起用。しかし、制球が定まらずに不安定な内容だった。3回、法政二が無死1塁で1番・八橋に回ってきた時に、横浜はエースの福井を投入した。この場面で法政二はバスターエンドランをしかけた。八橋が放った打球は三塁手への正面のライナーだった。併殺かと思われたが、何と横浜の三塁手・円谷が落球。無死1・3塁とチャンスが広がった。ここで、2番・堀江が投前にきっちりとスクイズを決め、待望の先制点が入った。尚も1死1・3塁として迎える打者は4番・下山。法政二は、何とこの場面でもスクイズを敢行し、2点目をあげた。
 小技で先制した法政二は直後の4回に失点するが、その裏すぐさま2死1・2塁のチャンスで1番・八橋が中前へ適時打を放って横浜を突き放した。
 法政二の橋本はストライクからボールになるカーブを有効に使って横浜打線に的を絞らせず、5安打1失点で完投勝利。最後、選手達はスタンドを満員に埋め尽くした法政二の大応援団とともに校歌を斉唱し、勝利の味をかみしめた。     

*コメント*
 

橋本隆之投手(128球の熱投)「前回の試合ではコントロールミスをして打たれたので、今日は低目を意識してコントロールに気をつけて投げた。また、たくさんの人が応援してくれたので一生懸命投げることができた。(試合終了の瞬間は)『やったー』と思うと同時に『次も頑張ろう』と思った。横浜高校のためにも優勝したい」」

根本恭一監督「(バントやバスターエンドランを多用したことについて)今日は作戦面で積極的にいこうと思っていた。(スクイズで得点したことについて)横浜が相手では大量得点は望めない。こういう時は小技を使うことが大切。バント練習は死ぬほどやってきた。そういった意味では今日は練習の成果が出たいい試合だった。また、『基本プレー(捕って投げる)をきっちり行う』という野球の原点に返ってやったのがよかったと思う。(橋本投手について)今日は今までで最も出来が良かった。前回の試合で140球投げていたので心配したが、負けん気の強さを見せてくれた。試合前には『お前と心中する』と言ってあった。(チーム全体について)今年のチームは春から急激に伸びてきた。また、前回の試合で逆転勝ちをしているので精神的にも充実してきたと思う。これからも勝っていきたい。」


法大、春季リーグ3位タイで終了

 東京六大学野球の全日程が終了した。優勝したのは早大。法大は6勝5敗1分で勝ち点3、3位タイという結果に終わった。 

                
*春季リーグ戦 星取表(全日程終了)*
順位 チーム 早大 立大 法大 明大 慶大 東大 勝点 勝率
早 大 × ○○ △○●● ○○ ○○ ○○ .818
立 大 ●● × ○○ ○●● △●○○ ○○ .583
法 大 △●○○ ●● × ○○ ●● ○○ .545
明 大 ●● ●○○ ●● × ○○ ○○ .545
慶 大 ●● △○●● ○○ ●● × ○○ .455
東 大 ●● ●● ●● ●●●●× 10 .000
  


大学全日本代表候補発表

  全日本アマチュア野球連盟は、6月3日から8日まで行われる大学全日本代表候補合宿のメンバーを発表した。今年の国際大会へ向けての強化が目的で、全部で33人が選ばれた。法大からは土居龍太郎投手、後藤武敏内野手、澤村幸明内野手、河野友軌外野手が選出された。 


明大2回戦 久々の大量得点!連勝で締めくくる!

第2戦 5月26日(日)

          
法 大
明 大

(法)中野、奈須、猪子、○土居(5勝2敗) ― 新里

(明)●牛田(2勝2敗)、和田撤、鳥海、岡本、一場― 久保
[本]呉本1号(7回)

 昨日の初戦に勝利した法大。連勝でシーズンを終えたいところ。一方の明大は今日敗れると優勝の可能性が消えてしまい、絶対に負けられない。そんな状況で第2戦を迎えた。法大の先発は中野。初回は三者凡退に抑えたが、2回、2死無走者からつかまり、1点を先制されてしまう。しかし、今日は打線が奮起。3回まで明大先発の牛田の前に無得点に抑えられていたが、4回無死1・3塁から4番・河野が一・二塁間をやぶる安打を放ち、50イニングぶりに適時打での得点をあげた。この後、1死2・3塁から6番・新里の2点適時打で勝ち越すと、9番・中野にも2点適時二塁打が飛び出し、この回打者9人で大量5点を奪った。
 これで優位に立ったが、今日の試合は簡単には終わらない。その裏、中野・奈須がピリッとせずに明大に3点を取られて再び1点差に。しかし法大は直後の5回、3連続四球で無死満塁とすると、相手の失策・犠飛・スクイズで得点し、この回無安打で3点をもらって突き放した。
 その裏に明大に2点を返されると、法大は6回からエースの土居を投入。7回に1点を追加したが、その裏、土居が一発を浴び、尚も1死2・3塁と一打同点のピンチを招いてしまう。しかし、ここは遊直併殺に打ちとってピンチを脱した。9回にも無死1・2塁と明大に粘られるが、相手の走塁ミスもあり、無得点におさえてようやくゲームセット。法大は接戦をものにし、連勝。結局6勝5敗1分、勝ち点3という成績で春のシーズンを終えた。最終順位は次週の早慶戦後に確定する。

*コメント*

土居投手(救援でリーグトップの5勝目をあげる)「連投になって疲れがないと言ったら嘘になるが、最後は2連勝で終わらせようとみんなで話していたし、行けと言われたらいつでも行くつもりでいた。(春季を振り返って)個人的には満足している。だが、まだやらなければいけないことがあると思う。チームとしては、秋に向けて課題が残るシーズンだった。夏の間にその課題を潰していきたい。」

藤田内野手(リーグ戦初スタメンで1安打)「先発出場は今日言われた。(4回の二塁打について)積極的に行こうと思って、直球1本に絞っていた。(秋に向けての意気込み)レギュラー争いに加わり、レギュラーになれるように頑張りたい。」

佐々木外野手(外野手に転向して全試合出場)「外野を守るのは小学生以来だったので、初めは違和感があった。でも、外野手は飛球を捕れればいいので今ではそんなに違和感はない。(春季を振り返って)優勝を目指していたけど出来なくて残念。早大に勝った時はチームも自分も勢いに乗っていたが、勝ったことで調子に乗りすぎていた面があり、立大に連敗したことが大きなポイントになったと思う。ただ、秋もあるので連勝で終われたたのはよかった。」

河野外野手(捕手と外野手で全イニング出場)「(4回の適時打について)打ててよかった。後藤がいなかったが、プレッシャーではなく、いい緊張感になった。それが昨日・今日の打点につながったと思う。(春季を振り返って)いいところで打てず、投手を助けられなくて全然駄目だった。また、今季はスタンドに学生が多かったのに期待に応えられなかった。秋は応援してくれる学生と一緒に喜べるような試合をしたい。」

新里捕手(捕手で全試合出場)「今日はとにかく勝ちたかった。試合前から明大に勢いがあったので、それに負けないようにやろうと思った。でも、思ったより点を取られたのは反省点。(春季について)河野さんが捕手の時から、いつでも行く準備は出来ていた。チームが勝つことだけを考えてリードした。立大・慶大戦の連敗は見ている人以上に本当に悔しかった。秋はその悔しさを忘れずに挑みたい。」

猪子投手(1年生ながらピンチの場面で起用され、無得点に抑える)「大事な場面での登板で緊張はなかったが力んでしまった。調子はわるくなかった。(春季を振り返って)短いイニングしか投げられなかったが、リーグ戦の雰囲気を感じることができていい経験になった。」

澤村副主将「今日は長い試合で疲れた。久々に大量点をとれてよかった。
 (春季を振り返って)精神面で弱かったところがあったので、チーム全体が1つになることが大事だと思った。個人としては悪くはなかったと思う。秋は優勝するしかない。このチームならきっとやれると思う。」

山中監督「今日は久々に得点を多くとれたし、勝ってシーズンを終えることができた。(春季を振り返って)土居だけが目立ってしまったシーズンになってしまった。チーム打率.214、失策は12個もあった。土居が可哀想と思う時もあった。立大・慶大との対戦の時は、相手がもう負けられないという気持ちで来るので、シリアスな戦いになることはわかっていた。しかし、それを乗り切るだけの力を持っていなかった。またその前の早大戦で、何かと注目されている和田に勝ったことによって安易感が生まれてしまったとも思う。
 (秋季に向けて)選手には厳しい局面を乗り越える精神的な強さが要求される。自信をもって打席に入ったり、投げたり、守ったり出来るように練習を重ね、徹底的に鍛えていかなければならない。」

                
*春季リーグ戦 星取表(第7週まで)*
順位 チーム 早大 立大 法大 明大 慶大 東大 勝点 勝率
早 大 × ○○ △○●● ○○ 6/1 ○○ .778
立 大 ●● × ○○ ○●● △●○○ ○○ .583
法 大 △●○○ ●● × ○○ ●● ○○ .545
明 大 ●● ●○○ ●● × ○○ ○○ .545
慶 大 6/1 △○●● ○○ ●● × ○○ .555
東 大 ●● ●● ●● ●●●●× 10 .000
  


明大1回戦 土居完封勝利!4連敗でとめる! 

 第1戦   5月25日(土)

明 大
法 大 ×

(明)●一場(3勝3敗)― 岡田

(法)○土居(4勝2敗)― 新里


 前節慶大に敗れて優勝の可能性がなくなった法大。しかし、最終節をいい形で終えて秋につなげたいところ。一方の明大は優勝に向けて負けられない。この法明戦の初戦は、法大・土居、明大・一場の先発で始まった。先制したのは法大。初回、1死1・3塁から、発熱で欠場の後藤のかわりに4番に入った河野が中堅へ犠飛を放って21イニングぶりに得点をあげた。
 法大の土居は、本人も山中監督も「調子は悪かった」と振り返るが、要所を締める丁寧な投球で明大打線に得点を許さない。一方、法大打線は2回以降は何度か得点圏に走者を進めるが、なかなか追加点を奪えない。ようやく試合がうごいたのは8回。法大は無死1塁から5番・佐々木が投ゴロを放ち、完全な併殺打コースだったが、1塁走者の河野が猛然とスライディングを行い、明大の遊撃手を突き飛ばしてセーフに。河野は続く6番・新里の初球に三盗も決め、さらに4球目に佐々木も二盗し無死2・3塁。結局新里の遊ゴロの間に河野が生還して貴重な2点目をあげた。
 土居は9回に明大に粘られて1死2・3塁のピンチを招くが、最後は遊直併殺に打ち取りゲームセット。土居は今季2度目の完封勝利で4勝目をあげ、チームの連敗を4でストップさせた。   

*コメント*
 

土居投手「調子は今季で一番悪かったと思う。特に直球が走っていなかったので低めに丁寧に投げた。完封は意識していなかった。9回のピンチも1点はやってもいいと思って投げた。とにかく今日は勝ちたかった。今日負けたら何の収穫もないシーズンになってしまう。秋につなげたかったから。」

渡辺内野手(初スタメンで2安打)「緊張した。代打で出る時と気持ちが違った。塁に出られてよかった。明日の試合もチームが勝てるようにがんばります。」

植山内野手(こちらも今季初スタメンで1安打)「初めてで緊張した。失策もあったので打撃よりも守備が大事だと思った。(一場投手との対戦について)今日はコントロールが悪くて、調子は良くなさそうだった。しかし、3打席目のチャンスで打てなかったのが悔しい。(野手へのコンバートについて)野手のほうが出場の可能性があると思うので後悔していない。」

河野外野手(初めて4番に座り、元気ハツラツなプレーを披露)「打順は関係ない。いつもと変わらなかった。(初回の犠飛について)最近点を取っていないので、投手を楽にしてあげたかった。最低でも外野フライを打とうと思っていた。(8回の16打席ぶりの安打について)久々に打てた。得点につながって嬉しかった。(二塁への走塁は)併殺になると思ったので、ゲッツー崩しをやらなきゃと思って思い切り滑り込んだ。(明日に向けて)秋につながるような試合にしたい。」

澤村副主将(主将代理でチームを引っ張る)「今日はチームがひとつになれたと思う。後藤がいないから負けたと言われたくなかったからどうしても勝ちたかった。そして、普段どおりの自分でチームを引っ張れたと思う。(明日は)勝つだけ。いい試合をして勝つのがベストですね。」

山中監督「今日は後藤・人見・田中が欠場して、チームは満身創痍の状態だったが、最後のカードはいい締めくくりをして秋に希望を持たせるようにしたかった。そういった意味では良くまとまれたと思う。打線はもう少し点を取れたかもしれないが、少しずつ回復基調にある。土居は調子は決して良くなかった。しかし、シーズンが終盤になると、相手の戦力が見えてくる。弱点などをいかにうまく見つけられるかが大事。その点では今日はバッテリーのインサイドワークの成果がでた。明日に向けて順位云々ではなく、とにかく明日も勝っていい形でシーズンを終わりたい。」


慶大2回戦 連敗喫し 優勝なくなる

第2戦 5月19日(日)

          
法 大
慶 大 ×

(法)●奈須(1敗)、土居 ― 新里

(慶)○清見(3勝2敗)、長田― 寺田

 背水の陣で臨んだ今日の試合。2回、五番・人見、六番・伊藤の連続安打後、七番・田中彰が犠打をして一死二三塁。得点のチャンスを迎えるが、後続が倒れ得点をあげられない。逆にその裏、四球をきっかけに暴投なども重なり、慶大に1点を奪われてしまう。法大打線は3回以降無安打。慶大・清見、長田に完全に抑えられてしまった。6回裏にも1点を取られた法大は、2−0で完封負け。連敗を喫した。  
 今日の法慶戦、明早戦の結果より、法大の今季の優勝の望みは絶たれた。

*コメント*

後藤主将「(優勝がなくなってしまったことに関して)応援してくれている人たちに申し訳ない。粘っての負けとか競っての負けとか、いい形での負けならまだいいが、ミスばかりでの負けだった。負けるべくして負けたという感じ。序盤に点を取って勝ちに持っていくのがうちのペースなのに、それができていない。まわりからも打てないと言われているが、その殻から抜け出せていない。(今季最終節、明大戦に向けて)応援してくれる人たちのためにも、秋に繋げられるようなきっちりとした野球をしたい。 」

山中監督「今日は2安打。安打がでなければしょうがない。(優勝の可能性が消えたことについて)とにかく打力の弱さが目立った。特にここ4試合は本塁打の得点のみ。内容が乏しく、課題が山積みだった。今年のチームは他のチームに比べて、打撃の時の精神的な部分が弱かった。練習方法の工夫など、大いに考えさせられた。(最終節にむけて)このままシーズンを終えるのはみっともないので、最後はしっかりとした野球をやりたい。」

                 
*春季リーグ戦 星取表(第6週まで)*
順位 チーム 早大 明大 慶大 立大 法大 東大 勝点 勝率
早 大 × ○○ 6/1 ○○ △○●● ○○ .778
明 大 ●● × ○○ ●○○ 5/25 ○○ .667
慶 大 6/1 ●● × △○●● ○○ ○○ .556
立 大 ●● ○●● △●○○ × ○○ 5/25 .500
法 大 △●○○ 5/25 ●● ●● × ○○ .445
東 大 ●● ●● ●● 5/25●●× .000
  


慶大1回戦 土居力投も打線に援護なく敗戦

 第1戦   5月18日(土)

慶 大
法 大

(延長10回)

(慶)○長田 ― 寺田

(法)●土居 ― 新里
[本]寺田(10回)


  法政・土居、慶応・長田の好投手同士の投げ合い。初戦の軍配は長田に上がった。 法政は3回、一死後新里の三塁打でチャンスを作るがスクイズ失敗などで無得点。6回にも四球と安打で塁に出るが、バントエンドランミス、走塁ミスが重なり一点が取れない。続く7回と9回にも三塁まで進むが、またも後続が打てず、どうしてもあと一本が出ない。一方、土居は毎回のように走者を出しながらも、粘り強い投球で見方の援護を待ったが、延長10回、この回先頭の9番・寺田に、三球目を左翼席に運ばれ、その後もう一点を失い力尽きた。

*コメント*

土居投手(今季初黒星)「見方の援護なく、好投報われず)今日はまっすぐも走っていたしいい感じで投げられていた。でもあの一球(延長10回、寺田選手に本塁打された球)だけ…。まだ優勝が消えたわけじゃない。明日頑張る。」

後藤主将「今日はミスが全部出てしまった。いい投手同士で緊迫した試合になることはわかっていたのに、確実に取れる場面で点を取れなかった。(明日以降は)望みを捨てたら終わってしまう。あと残り全部取るつもりで頑張る。」

山中監督「とにかく打てない。バント、ヒットエンドラン、バントエンドランなどができずに走者を進められないし、(走者が三塁にいても)スクイズができずに、外野フライも打てない。これでは点をとれない。今まで監督をやってきた中で最悪の内容のゲームだった。選手達には今の実力をわかってほしい。また明日という気分にもなれないが、明日勝つしかない。」


立大2回戦 打撃不振で2連敗 勝ち点逃す

第2戦5月12日(日)

法 大
立 大 ×

(法)●中野(1敗)、奈須、土居 ― 新里
[本]後藤2号(7回)

(立)○多田野(3勝2敗)― 徳田
[本]出口1号(4回)

 法大は立大のエース・多田野に3安打1得点に抑えられ、2連敗。16季ぶりに対立大の勝ち点を落とし、自力優勝の可能性がなくなった。
 法大の先発・中野は4回、立大3番の出口に右翼席への本塁打を打たれ、今日も先制を許してしまう。その後、5回からは、怪我で戦線離脱していた奈須が今季初登板。しかし6回、自らの失策により追加点を奪われる。法大は2点を追う7回、4番・後藤の2試合連続となる弾丸の左越本塁打により1点差に追いついた。しかし8回、連投の土居がダメ押し点を奪われ、万事休す。法大打線は多田野に11三振を奪われ、わずか3安打。打線の沈黙により、大きな勝ち点を逃してしまった。

*コメント*

門間選手(初スタメン、初安打、8回には頭に死球を受けた)「(初安打について)自分が安打を打てたことより、とにかくチームのためにつなぎたかった。(8回の死球は)当たった時はすぐに起き上がれる感じじゃなかった。でも(無死からの出塁となったので)チャンスだと思って1塁に行った。今日はとにかく勝ちたかったから、チームに貢献できるように、と思っていた。(勝ち点落としたが)まだ優勝の可能性がなくなったわけじゃないから、試合に出れたらチームのために頑張りたい 」

後藤主将(2試合連続本塁打を放つ)「 打った球は内角高めのストレート。調子自体は悪くはない。ミスが出たチームが負けるのが野球というスポーツ。そして予期せぬことが起きるのがミスというもの。それを防ぐにはチーム全員の気持ちでカバーしていくしかない。 (今後の試合について) まだ明大戦も残っているから優勝は諦めていない。最終戦の明大戦も含めて、残り試合全部勝つつもりだ」

山中監督「今回の連敗は非常に痛い。2試合で2点では勝ち目はない。多田野はよい投手ではあるが、このような結果になるのは実力がなかったということ。(来週以降にむけて)とにかく明大を引きずりおろさなければいけないが、その前に我々は慶大に勝たなければならない。しかも連勝が必要であろう」

       
*春季リーグ戦 星取表(第5週まで)*
順位 チーム 明大 早大 法大 立大 慶大 東大 勝点 勝率
明 大 × 5/18 5/25 ●○○ ○○ ○○ .857
早 大 5/18 × △○●● ○○ 6/1 ○○ .714
法 大 5/25 △●○○ × ●● 5/18 ○○ .571
立 大 ○●● ●● ○○ × △●○○ 5/25 .500
慶 大 ●● 6/1 5/18 △○●● × ○○ .429
東 大 ●● ●● ●● 5/25●●× .000
 


立大1回戦 チャンス生かせず黒星先行

 第1戦   5月11日(土)

立 大
法 大

(立)○小林弘(1勝2敗)、多田野 ― 徳田

(法)●土居(3勝1敗)、中野  ― 新里
[本]後藤1号(4回)


  法大・土居と立大・多田野の投手戦が予想された今日の試合、立大の先発は予想に反し、小林弘。有利と思われた法大だったが、チャンスをモノにできず立大に1敗を喫した。
 先発の土居は初回、内野安打からピンチを招き、立大に先制点を許してしまう。4回には4番・後藤の今季初本塁打により同点に追いついたものの、6回、失策により無死の走者を出してしまうと、犠打安打により立大に勝ち越されてしまう。1点を追う法大は8回、6回から登板の立大エース・多田野を攻め、一死一塁から2番・澤村、3番・河野の連続安打で一死満塁のチャンスをつくる。しかしここで4番・後藤、5番・人見が飛球を上げ、好機を逸した。結局、少ないチャンスを生かせなかった法大は、無死の走者を確実に得点に結びつけた立大に敗れてしまった。

*コメント*
 

土居投手(今季初黒星)「調子は悪かった。(今日の試合については)言うこと無いです。」

後藤主将(今季初本塁打)「(4回の本塁打について)打った球は内角低めのまっすぐ。センター還しを狙ったらHRになった。しかしHRを打てたことよりも(8回一死満塁の場面で)打てなかったことが悔しい。あの場面で打ってこそ4番でありキャプテン。それができなかった。明日は(立大を)打ち崩すだけです」

山中監督「今日は本塁打の1点のみだったので内容的には乏しいゲームだった。土居は特別悪いわけでもなかったが、相手にうまく点を取られてしまった。今日の勝敗を分けたプレーは(立大の決勝点を招いてしまった)六回無死からの失策。立大は無死からの走者を確実に得点につなげてきたが、うちは、エンドランやバントのミスがあってそれができなかった。その差が今日の結果につながった。(明日以降に向けて)エースで負けることもある。しっかりとカバーしていきたい」


[2002春東大戦〜早大戦
[2001年秋季の記事][2001年春季の記事
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