last updated 10月21日
2002.10/20 12:30 上柚木公園陸上競技場 曇 (観衆)200人
【得点者】
16分【法政大】荒木洋太(アシスト・蔭地弘貴)
<5位以上確定> 都リーグ降格の危機―。前節に引き続き、がけっぷちのプレッシャーと闘う法大イレブンは、リーグ戦現在6位と、同じく降格圏内にいる東農大と対戦。絶対に負けられない両チームの戦いは3−0と法大の快勝で終わった。この勝利で法大はリーグ5位以上が確定し、降格争いからは完全脱出。ラスト1試合で3、4位の上位入りも見えてきた。 <新OF陣2試合7得点大爆発!> 前節からFW2人を荒木、蔭地に入れ替え、見事に4得点を挙げたオレンジ軍団新OF陣。今節もその勢いは止まらない。試合開始直後から、左近、中村らが中盤で積極的に動きチャンスメイクする。すると前半16分、前節4得点の起爆剤となった2トップが貴重な先制点を演出。「息が合う」とお互いが認め合う名コンビぶりを見せた。さらには前半終了間際、中村が2試合連続となるゴールをヘッドで決め中押し。仕上げは後半39分、原がゴール前のボールをスライディングで押し込む「うれしい初得点」。「得点できるようになったのは大きいね」と理想的な点のとり方に横谷監督も満足の色を浮かべていた。 <気持ちで守ったDF陣、残すはあと1試合> 負けられないという気持ちは東農大も同じだった。左サイドからピンポイントでクロスを上げ、チャンスを作る主将・松浦、圧倒的なスピードで切り込んでくるFW平など、法大同様、試合開始直後から猛攻を仕掛けてくる。しかし、法大DF陣はゴールを許すことはなかった。特に、GK為田は、見事なポジショニングと判断力で好セーブを連発した。「気持ちで抑えた」(山本主将)という2試合連続の完封勝利に大きく貢献した。 攻守共に絶好調の法大。「残りの試合もがんばる」(荒木)と選手たちのボルテージもここへ来てさらに上がってきている。次節は最終節となる早大との対戦。勢いづいたオレンジの嵐が、より強く激しく吹き荒れる。 ◆横谷監督コメント「(試合の)内容はあまりよくなかったね。為田が止めて、攻撃陣が点を取っていなかったらわからなかったから。でも、点を取れるようになったのは大きいね。」 ◆山本主将コメント「(降格がなくなって)ホッとした。去年、先輩方には上位でやらせてもらっていたのに、今年はこういう形になって後輩たちに申し訳ない。みんなの気持ちが切れなかったので良かった。(2試合連続での完封は)気持ちで抑えました。」 ◆荒木選手コメント「勝たなくてはいけない試合だったので、点を取ることに集中した。蔭地とは息が合っていたので良かった。残りの試合もがんばる。」 ◆原選手コメント「(初得点について)うれしかった。自分が(スタメンで)出たとたんに負け始めたから落ち込んでいたけど、連勝できてよかった。(最終節は)自分は来期に向けてがんばりたい。4年生は勝って送り出してあげたい。」 ◆蔭地選手コメント「最近調子がいい。(荒木選手とのコンビについて)試合を重ねるごとに良くなっている。最後まで出れなくて残念だが、チームのため。仕方がない。」
祝砲4発!法政、今年は東海大に2勝で連敗もストップ!
2002.10/14 14:30 平塚競技場 晴 (観衆)600人
【得点者】
13分【法政大】荒木洋太(アシスト・蔭地弘貴)
<降格争いのライバルとの負けられない試合> 誰にでも使える綺麗な芝生の広場があって、家族の笑顔があって、それぞれの趣味に興じる若者たちがいる。そんな健やかな総合公園という名の空間の中に今回の試合会場となった平塚競技場はある。その中で見られたのは今シーズン一番の試合を繰り広げていた法大イレブンの姿だった。この日、久々にスタメンに名を連ねたキャプテンの山本は加藤の抜けたDFラインを柔軟に統率しゴールに強固な鍵をかけた。攻撃では今期初スタメンの荒木と今期初の90分フル出場を果たした蔭地が初の2トップの組み合わせながら滑らかな連携を見せ、それに中盤が2列目からの飛び出しやミドルシュート、長短織り交ぜた正確なパスで有機的にからんでいくといった具合で厚みのある波状攻撃を見せた。そしてそれは点差にも表れた。前半13分に蔭地が左サイドでの見事な突破からクロスを上げ荒木が豪快なボレーシュートを決めた。二点目もその荒木の右足から生まれた。ペナルティエリア付近でのショートパスの交換から右サイドでDFと1対1になりドリブルで抜き切る前にシュートを放ちゴールに突き刺した。次に前半42分中村がペナルティエリア手前でフリーキックを得てそれを左近が壁の上ではなくて敢えて相手が空けてあったキーパーの構えているコースに思い切って打ち抜いた。 <正念場で結果を残した法大イレブン> <そしてこの場所から・・・> 【文責 スポーツ法政新聞会 サッカー担当 箕輪成晃】 ◆横谷監督コメント「今までの試合では大事に行き過ぎた面があって悪い負け方をしてきた。今日はずっとトレーニングしてきた成果が出た。これだけのことができる力はある。」 ◆山本主将コメント「自分が(後期初めて)出た、どうこうより、今日落とすとかなりきついので、皆が1週間高い意識でがんばってきた結果だと思う。先のことは考えないで、まず、次の東農大との一戦を勝つだけに集中したい。」 ◆中村副将コメント「“後半もう一度引き締めていこう。”と話していたので、早い時間にゴールを決められて良かった。今まで連敗してしまっていたので、連勝で終わりたい。次も絶対勝つ。」 ◆荒木選手コメント「2得点は、素直にうれしい。監督からは、ゴールを積極的に狙うように と言われていた。下位の争いになるが、残り2試合はきっちり勝ちたい。」
ゴールが遠い…よもやの3連敗で1部昇格消滅
2002.10/6 12:30 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場 晴 (観衆)350人
【得点者】
11分【中央大】伊藤大伸
<3試合ノーゴール> 昨年1部の力をいかんなく今年2部で発揮している中大が試合開始早々キバをむく。前半11分、中盤でフリーになった中大の伊藤が左足を振りぬく。鮮やかなミドルシュートが決まり先制は中大。前半はボールキープ率で圧倒する中大が終始ゲームを支配し、法大は前半シュート0本に抑えられてしまう。 ピッチの変わった後半は、法大の反撃。疲労でプレスの甘くなった中大に対して、セカンドボールを確実に拾うサッカーで攻め立てる。後半15分、蔭地が途中出場するとリズムが好転。中村のFKから原がヘッドで合わせるもこれはバーを直撃しゴールラインをわってしまう。さらに今節は左サイドに流田と谷田を始めて同時先発。横谷監督が「前半こそ固さが見られたが、後半は積極的にいっていた」と話したとおり、守備のケアにばかり気を取られ過ぎなくなった谷田が後半30分過ぎ惜しいシュートを放った。最後は右サイド野木も投入し全員攻撃を仕掛けたが、結局ゴールがわれず3試合連続の0−1スコア。ゴールが遠い惜敗が続いている。 <運命の残り3試合> 昨年、一昨年と法大は、優勝争いの筆頭、首位として残り3試合を迎えた。どちらの年も結果は1分け2敗。惜しくも1部昇格を逃がしてきた。残り3試合は鬼門という悪いイメージがついてしまったことは否めない。3連敗しているが決して流れが悪いわけではない。何かきっかけをつかめばチームの方向ははっきりと見定まるはず。そのきっかけはゴールであり、勝利という結果に違いない。 ◆横谷監督コメント「(3戦連続0−1敗戦について)ウチのチームらしいね。もう順位は気にしていない。残り試合は我々の良さを出していくだけだ。」 ◆為田選手コメント「悪くはないが、勝負の時間に力が出せていない。(1部昇格が消滅したことについて)自分は一人の人として相手に負けたくない。そのためにこれからも戦っていく。」
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