<混戦の後期リーグ開幕>
関東大学サッカーリーグ戦2部リーグの後期の戦いが始まった。法大は前期リーグを首位で折り返したが、2位の流経大との勝点差はわずかに1。前期同様のスタートダッシュに成功し、一気に2位以下を引き離したいところである。初戦の相手は前期リーグ最下位の慶大。しかし法大にとっては前期に苦戦の末に引分けに持ち込んだ相手であり、油断は許されない。そんな初戦のスタメンには常盤や井上といった新鮮な顔ぶれ見られ、荒木、今道、井上のスリートップという新たな布陣が試された。
試合は立ち上がりからお互いに決定機を作れず、流れがどちらに転ぶか分からない状況が続いた。しかし前半15分。慶大の内山がゴール前の混戦からシュートを放ち先制点を奪われてしまうと、徐々に試合は慶大ペースに。一方の法大はボールを奪われる場面が目立ち、攻めあぐねてしまっていた。相次ぐピンチを切り抜け向かえた33分。常盤がシュートを放ち、それをきっかけに少しづつ流れが法大に傾き始めた。常盤のフリーキック2本など、惜しいチャンスが続いたものの得点を奪うことはできず1点リードされたまま前半が終了した。
<まさかの黒星スタート>
後半の開始からスタメンを外れていた長山が今道に代わって投入されると、法大の攻撃が機能し始めた。10分にはその長山がシュート。直後には秋本を中心にチャンスが生まれた。そして18分。秋本がフリーキックを直接決め、法大が同点に。後半開始からの良い流れがついに同点弾を導いた。しかしその後なかなか勝ち越し点を奪えないまま、流れは慶大に傾き始めてしまう。そして後半終了直前には決定的なチャンスを何度も作られ、43分、松井に勝ち越し点を奪われてしまった。オフサイドぎりぎりのタイミングで抜け出した松井に完全にフリーでシュートを打たれてしまう形になった。約3分間のロスタイムの間、法大はなんとか引分けに持ち込もうと必死で攻め立てたものの、シュートが枠をとらえる事が出来ず、そのまま試合終了の時を迎えてしまった。
その後行われた試合で2位の流経大が勝利を挙げ勝ち点を16に伸ばしたため、ついに法大は第2節から守りつづけてきた首位の座から陥落してしまった。しかし、後期の戦いはまだ始まったばかりである。前期に見せた勝負強さと堅実な守備で首位の座を奪い返すことに期待したい。
◆コメント◆
・照井博康監督 |
「(今日の試合については)なんとも言えない試合だった。相手の方が勝ちたいという思いが強かったことはたしか。(3トップの布陣は)まだ試している段階。これからもいろいろと試していくつもり」 |