<最後のいすをかけて>
準々決勝で敗れ、5位決定戦へ回った法大。ここで勝ち残れば第5代表として総理大臣杯へ出場することが出来る。初戦は青学大との対戦となった。
試合開始直後からは明らかに法大の時間帯だった。しかし前半9分、青学大FW松江克樹にシュートを決められ先制点を奪われてしまう。攻め続けていた展開で相手にとっての最初のチャンスをものにされてしまった。それだけにダメージも大きかったのか法大に浮き足立ったプレーが目立ち始めてしまう。それでも相手の攻撃をなんとかかわし、ツートップの荒木洋太・蔭地弘貴がシュートを放つ場面は見られた。しかしそのシュートもことごとく枠をとらえる事が出来ず、精彩を欠いたまま前半が終了した。
<2年連続の7位敗退>
後半の立ち上がりはお互い決定的なチャンスが生まれず、どちらが主導権を握ってもおかしくない展開だった。しかし後半8分、これまでも法大DF陣を翻弄していた青学大FW清水健にGKの頭上を越すループシュートを決められ、追加点を奪われてしまう。こうなると青学大は守りを固め、カウンターを狙うようになってきた。そこで法大も後半15分にMF野木健司に代えてFW林聖之、18分にはMF津島公人に代えてMF内田潤を投入、攻撃的な選手交代を行った。24分にはFW荒木洋太に代えてMF田森大己を投入。攻撃的な布陣となり、引いて守る青学大の守備をなんとか崩そうと人数をかけて攻撃を仕掛けていった。しかし前半同様、シュートは枠をとらえず反撃の糸口をつかむことは出来なかった。34分にMF流田の放ったFKをMF秋本倫孝がヘディングで押し込み1点を返すものの万事休す。結局法大は相手の倍以上になる10本のシュートを放ったにもかかわらず、1−2で敗れてしまった。
この結果、法大は2年連続で5位決定戦1回戦で敗退。関東大学サッカー選手権を終えた。
◆コメント◆
・照井博康監督 |
「自分たちに不安定な要素はなかったはずである。前回の試合からボランチの2人(秋本・津島)に片方が上がったらもう片方は上がりすぎないようにさせていた。(後期に向けて)メンバーを変えるのではなくフィジカル等を鍛えなおして、また一からチームを作り直していく」 |