<3連勝への大期待>
前節、3−2と専修大に勝利。東農大に得失点差わずか「1」で2位につけている法大。今節3連勝、そして首位奪取の期待がかかる。2部リーグは混戦を極めるため、勝ち点3を着実に積み重ねていくことは、必至だ。スタメンはこれまで2戦変動なしだったが、右サイドハーフは野木に代わり、FW稲葉。左サイドハーフは谷田に代わって、MF木下。左サイドバックは橋元に代わり、DF流田が登場。新たなメンバーで、東海大戦を迎えた。
<めまぐるしい試合展開>
立ち上がり、ボールはどちらのチームにも定まらず、均衡した状態が続いた。しかし、ゲームの流れを手繰り寄せていったのは東海大だった。法大はセカンドボールが拾えず、東海大の攻撃に耐える時間帯が続く。そして前半30分、ついに東海大に先制を許してしまう。しかし、先制されてもすぐに取り返す強さを持っているのが今年のチーム。1分後、2トップ、市川の絶妙なパスを井上が左足で決め、試合を戻す。続いて38分、FKのチャンス。FKを得意とする流田の左足から繰り出されたシュートは、綺麗な弧を描き、ゴールネットの左隅へと吸い込まれていった。わずか8分間での逆転劇。このまま流れは法政に…と思いきや、前半終了間際、東海に決定的なゴールを決められそうになり、DF小笠原が体を張ってセーブ。危ない時間帯をどうにか乗り切り、法大は2−1とリードしたまま前半を終える。
<終了間際の決勝弾!>
後半は立ち上がりから、法大ペースに試合は進んだ。しかし、シュートで終わるものの、ゴールネットは揺らせない。そして後半29分には東海大に前節に続き、セットプレーから同点弾を押し込まれ、またしても試合はふりだしに。法大は30分に野木、39分には蔭地を投入するが決定的なチャンスは生まれず、このまま試合はドローのまま終わるかと思われた。しかし、試合終了直前の後半44分、野木が右サイド深くで、上げたボールをFW稲葉がヘディングでゴール!勝ち越しに成功!!ルーキーは見事、力を発揮し初ゴールを挙げた。東海大から貴重な勝ち点3を奪取したことは何より大きい。これで法大は開幕3連勝、そして単独首位へ。
<勝ち続けるのみ!!>
しかし、喜んでばかりもいられない。勝利したが、前節に続いての2失点は痛い。得失点差のことも念頭に置くと、与えないでいい点は確実に芽を摘み取っていかないといけない。また、DF稲垣が今節、3枚目のカードをもらったため、次節は出場できない。そのためDFラインは修正を余儀なくされる。不安な面もあるが、力を持った選手はたくさんいる。為田主将の語るように、「2月からの厳しいトレーニングを通し、選手はフィジカル・メンタル共に強くなった。」 そして指揮官も「簡単には負けない」と語るように、1部へ行くためにはここで簡単には負けられない。「やんちゃパワー」はピッチの中で爆発し始めている。次節は、法大の苦手とする慶應大との対戦。4連勝へと波に乗り、そして首位であり続けるためにもここは正念場、『勝つ』のみだ。
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