慶大、ベストメンバーで難敵・関東学院大突破だ
（慶大の今シーズンはいかがでしたか？）
慶スポ やはり筑波に負けたのが痛かったです。選手たちもメイジに負けたときはそれほどのショックはなかったと思いますが、筑波に負けたのはショックだったと思います。帝京とは昨年の選手権では負けましたけど、相性がいいというか、今回の相手のスタイルと慶応のスタイルが合った。早慶戦は予想していたとおりの展開だった。チーム自体が対抗戦で燃え尽きる感じじゃないというのはあります。
（故障者もあり、対抗戦より選手権にピークを持ってくる構想だったのが、筑波戦の黒星でかたむき始めた。フルメンバーに戻ったのは早慶戦から？）
慶スポ その前の帝京戦からほぼベストメンバーですが、まだ銅冶が戻っていない。でもジュニア選手権に出ていたので、選手権には出るんじゃないかと。ジュニア選手権に出たら次に対抗戦に出るというのが、慶応の（故障者復帰の）暗黙の了解のようになっているので。阿部達也や岡もそうでした。
（選手権の１回戦で完全になる？）
慶スポ プロップの平田はいませんが、とりあえず完ぺきな状態と変わらないメンバーがようやくそろうかなと思います。
（選手権に照準を合わせていたが、その１回戦が一番厳しい相手（関東学院大）になってしまった。選手のモチベーションはどうですか？）
慶スポ むしろ１回戦にすべてをぶつけるという形で、あとのことを考えずにやれるから、逆に去年のような形（準々決勝で帝京大に敗退）にはならないのかなと思います。ただ、今年からシステムが変わり（１回戦勝ち抜きの８チームが４チームずつ２組に分かれて総当たりのリーグ戦を行う）、１回戦で負けるとその後の３試合ができなくなるので、若手が多いチームにとっては、かなりの損失かなとは思います。３試合分の経験はこのチームには大きいと思うので。
（リーグ戦で関東学院大と当たったリーグ戦の各校から、関東戦のポイントを）
スポーツ大東（以下スポ大） ウチがやったときは主将の山村が日本代表で抜けていて、さらに相手の主力も数人がいなくて、あれだけ大差（１０−８７）で負けたので…。ウチの監督もカントーが優勝するんじゃないと言っているぐらいで、どこが弱いか分からないですね。すごく強いです。
（中大はリーグ戦で１７−２９と、最も関東学院大を追いつめましたが）
中大スポーツ（以下中スポ） 試合前の取材で、相手のキーマンはＬＯ犬飼だということを聞きましたが、その犬飼をつぶすことに中大はかけていた。犬飼はタテに強いので。犬飼対策のタックルを練習していたみたいです。あと、相手バックスをいかに組織的に外へ外へと排除できるかということがポイントですね。ウチがやったときも山村がいなくて、入ることで変わると思います。
慶スポ 早慶戦で両ウイングの守備に問題が出たので、その点の強化はやっていると思います。広瀬と渡瀬監督も言っていたのですが、あとで調子が出てきたカントーとやるよりは、１回戦でやった方がやりやすいかもと、前向きにとらえています。
（フルメンバーの関東学院大と戦った法大は？）
スポ法 ウチはＦＷでやられた印象が強かった。山村がいるスクラムの１列目が強くて、監督も対抗できないと判断して前半からメンバーを代えていました。スクラム、モールでかなり押されて、点数を入れられてしまったので、ＦＷの戦いで勝ちきれなかったのが大きな敗因になりました。あと、いつもは調子がいいラインアウトが取れなかった。カントーもラインアウトは厳しくなると思っていたようで、ウチへの対策をかなりやってきた。高さでは勝っていると思っていたが、その対策にやられてしまった。
（慶大は早慶戦でプロップにけが人が出ましたが）
慶スポ スクラムのカギは絶対に猪口。早慶戦でも石津がけがをして３番に藤田を入れて、１番の宮崎と２番の猪口を場面によって入れ替えていました。（早大の）清宮監督が「慶応はフッキングがうまい」と言っていたように、力では勝てなくても技術で何とかしたい。
早スポ ウチの伊藤も「猪口にやられた」と言っていました。「押す前に球が出ていた」というほどダイレクトフッキングはすごかった。
慶スポ 筑波戦ではスクラムトライも決められ、大きさも高さもないので、技術で対抗していくという意識でまとまっていると思います。
（１回戦の相手が予想外だったが、選手権に照準というスケジュールでは違いはない）
慶スポ チーム内にも昇り調子だという意識はある。（主将のＳＯ）広瀬の復帰が大きかったようで、試合を見ていても広瀬ラグビーなんです。広瀬次第だと思います。
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