大学ラグビー特集

（打倒関東学院大でやってきた法大のシーズンは、その試合までは順調でした）

スポ法　東海大には手こずりましたが、あとは大体順調に来ました。

（故障者も復帰した）

スポ法　それも大きいです。（ＮＯ・８の）磯岡も、以前は選手権で戻る予定でしたが、カントー戦で復帰しました。トライも決めましたし。その試合でＦＬの大隈が出ていませんでしたが、それ以外はほぼベストメンバーになりました。選手権に向けてはいい状態じゃないかと思います。

（関東学院大戦については？）

スポ法　やはり接点で勝てなかった。春からその点を言ってきて、かなり練習もしたのでしょうが、それでも今までのカントー戦でなかったほどの点差（２６−６２）が開いたので、今年のカントーも強いなと感じています。

（ショックは大きい？）

スポ法　試合直後は当然悔しそうな様子でしたが、選手権で２回戦（のリーグ戦）を勝ち抜けば、再びカントーと当たることもあるので、何とかそのときは勝ちたいという感じでした。あれだけの点差で負けたことが、逆に選手に奮起を促す形になっていればいいですけど。実際にカントーの強さを肌で感じて、それを選手権での戦いにつなげていければいいと思います。

（実際に法大と対戦している大東大と中大から見て、法大の特徴はどのようなところですか？）

スポ大　ＳＨの穂坂選手ですね。密集に対する素早い寄りと、バックスへの展開はすごく目立っていた。

（スピードがある？）

スポ大　やはり早いし正確ですよね。穂坂とＳＯの森田で、外に展開するのがとても早いので、そこで展開できないと辛いところもありますが。

（そこでつぶされるとつらい？）

中スポ　早めにプレッシャーをかけられると法政は辛いと思いますね。

（法政はＳＨハーフを途中で１年の成田に交代させる戦術のようですが）

スポ法　穂坂があの体格（身長１５１センチ）というのもあるのかもしれませんが、結構狙われてもいるんですよ。カントー戦では狙われて、きれいな球出しができなかったと主将が反省していました。早く球出ししないと、タックルされてつぶされちゃう（笑）。

（ＦＷはどうでしたか？）

スポ大　ウチは頑張っていたと思うんですが、とにかく穂坂の素早い球出しが目立ってました。ＦＷで押すと言うよりも、ある程度押して早くバックスに展開するという感じでした。ウチは夏合宿からＦＷで押し勝とうという方針だったのですが、相手にワイドに振られて点差がついてしまったかなと思います。

（ＦＷ戦を挑もうとしてうっちゃられた？）

スポ大　バックスにかき回されました。

（中大は？）

中スポ　ポイントをつくるためのＦＷという感じで、押すことには押すんですが、いかにバックスにいい球を出すかというポイントの作り方がよかったですね。

（選手権に向けての雰囲気は？）

スポ法　いいムードなのですが、どこかしらにけがを抱えながらプレーしている選手もいる点は不安です。

（日程の厳しさはマイナスに働く？）

スポ法　でもワセダに比べればリーグ戦が終わってからは準備のための結構な期間があったので、その間に回復はしていると期待しているんですけど。

（選手権のリーグ戦の展望は？）

スポ法　東海、筑波、ワセダの順になると思うのですが、東海、筑波に勝って昇り調子でワセダとやれたらと思います。

（筑波大の印象は）

スポ法　監督も今年の筑波は強いと言っていました。

慶スポ　筑波はディフェンスが強いです。ワセダの（ＳＨ）後藤が言っていたんですが、あんなにきついディフェンスをされたのは初めてだそうです。あとＦＷのパワーがすごい。一方、必死で守ることはできるが、ボールを奪ったときに攻められるかというとそうではない。ディフェンス力はトップクラスにあると思います。パスが出たら、すぐすぐタックルが飛んでくるような早さがあります。慶応は自分たちのミスもあり攻められませんでした。あとスクラムが強くて、そこから２トライ取られました。

スポ法　ＦＷで耐えて、バックスの素早い展開に持ち込んで、自分たちの形でどれだけプレーできるかですね。