野球

ソフトＢ王監督「遺志を受け継ぐ」

　１３日に悪性腫瘍（しゅよう）のため死去した元西鉄ライオンズ投手、稲尾和久氏（享年７０）について、ソフトバンク王貞治監督（６７）も驚きを隠せなかった。秋季キャンプ地の宮崎で「検査入院していると聞いていた。稲尾さんと言えば元気印。クライマックスシリーズのときに千葉で会ったときは、いつもどおりで体調が悪いとは思わなかった…」と声を沈ませた。

　巨人に入団する前年の５８年、西鉄が奇跡の逆転日本一を果たした巨人との日本シリーズを後楽園球場のスタンドで観戦。「九州のチームで強い巨人がああいう形（３連勝後に４連敗）でやられ、東京出身で入団が決まっていた僕は個人的にショックだった」と４連投で優勝に導いた鉄腕を振り返った。

　九州の野球界に大きな功績を残した稲尾氏について、王監督は「我々が盛り上げないといけない。遺志を受け継いで頑張りたい。心安らかにとしか言いようがない」と話した。

［2007年11月13日11時33分］

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