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ボンズ薬物「偽証」初公判で無罪主張
通算762本塁打のメジャー記録を持つバリー・ボンズ外野手(43)が7日、「被告」として偽証と司法妨害の罪に問われる第1回裁判に出廷した。同外野手は6人の大弁護団と家族に伴われながらサンフランシスコ中心部にある連邦地裁に入り、約30分の審理中は笑顔も見せ「無罪」を主張した。
ボンズは罪状認否を弁護団に任せ、法廷内では自分の姓名を発した程度で聞き役に回った。03年12月の薬物疑惑を審理する大陪審での「ステロイドと知りながら摂取したことはない」などの証言が罪に問われている。弁護団を代表してルビー弁護士は「バリー・ボンズは無実だ。彼は司法制度を信頼している」と全面的に争う姿勢を示した。パスポート没収と米国内の移動制限を要求した検察側に対し「ボンズは大リーガーだ。(カナダにある)ブルージェイズ戦に出場させないつもりか」と判事に取り消させ、現役続行に支障がないことも確認した。
ボンズは公式ホームページで声明を発表。「裁判が終わったとき、潔白は証明されるだろう。なぜなら私は無実だから」と訴えた。次回は来年2月7日に予定する公判前手続き。ただボンズに出廷義務はなく、70日間以内に結審する迅速な裁判を選択しなかった。今後は検察側の証拠開示が始まる。
法律の専門家によれば、もし有罪ならボンズは2年半程度の禁固刑になるという。争点は故意か過失かの違いだが、03年の大陪審で事実上認めたステロイド使用の過去は消えない。無実を勝ち取っても、逆風を止めることは難しそうだ。
[2007年12月9日9時7分 紙面から]
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