このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 野球 > MLB > ニュース



松井来季の目標は「全試合出場」

 ヤンキース松井秀喜外野手(33)が、来季の目標を「全試合出場」に定めた。30日、石川県能美市の実家に帰省した。年末年始は家族でゆっくりと過ごすが、来季への決意はすでに定まっていた。連続出場は昨年に途切れ、こだわりを捨てたはずだった。だが「毎日プレーする」という思いは松井の原点。レギュラーどりから始まる来季の逆境を打破するため、あえて原点を目標に置いた。

 松井が意外な目標を口にした。例年通りに帰省し、しばらくは家族と平穏な生活を送る。いわばリセットの時間で、ここから少しずつ来季へと思いを巡らせていく。しかし、今年は違った。早くも来季への思いを明確な言葉で語った。

 松井「来年はもう1回、自分がこだわってきた全試合出場を目指してもいいんじゃないかと思っている」。

 来季はレギュラーが確約されていない。白紙どころか、現状では外れる可能性の方が高い。レギュラーどりこそ目標のはずだが、昨年、左手首骨折により日米通算1768試合で途切れた全試合出場に定めた。

 松井「連続出場の記録が途切れたから『もう、いいや』ではなく…もちろん、もう記録はいいんだけど、自分なりにこだわってきたことだしね。もう1度、自分にとっての『普通』に戻したい。そこにこだわってもいいと思う」。

 あえて定めた目標といっていい。野球人生のエリート街道を歩んできた松井にとって、現状のような逆境は初めてといえる。これまでの重圧や苦難は主力ゆえ、スターゆえのもの。松井も「今の状況は、これまでとはちょっと違う。メジャー1年目とも違う」と受け止めている。初の状況下に置かれた胸中はどうか。

 松井「今、いつもの自分が持っていない感情…これまでになかった感情が出ていると思う。心穏やかじゃない状況になっている。だからこそ、これをパワーに変えない手はない」。

 普段、松井は感情を面に出そうとしない。自著のタイトル通り、常に「不動心」を貫こうとする。しかし、感情が原動力になることを否定するわけではない。むしろ、逆境を打破する鍵は「技術」ではなく「感情」に定めている。

 松井「やっぱり人間は悔しさとか、そういうものが大きなエネルギーになる気がする。こういう状況になってしまったことが、逆に、自分にとっていい形で出る可能性は十分にあると思っている」。

 松井にとって「大きなエネルギー」の象徴が、全試合出場となる。巨人時代から「毎日、試合に出る」という思いを原動力にしてきた。レギュラーどりから始まる逆境のシーズン。もしかすると開幕戦で、故障ではなく新首脳陣の判断で途切れてしまう目標かもしれない。だが、この原点なくして、巻き返しはあり得ない。故郷の地を踏みしめ、松井は原点回帰を決意した。【飯島智則】

[2007年12月31日9時10分 紙面から]

  • エヌスクへ

【PR】

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー

「松井来季の目標は「全試合出場」」に関する日記

  1. エヌスクユーザーなら、自分の日記をこのページに  できます。
  2. まだエヌスクに登録していない方は こちらで新規登録 ができます。


このページの先頭へ