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原監督がグライシンガー最高格付け
巨人原辰徳監督(49)が久しぶりの「助っ人」加入に日本一奪回への思いを膨らませた。10日、千葉県成田市内でゴルフコンペに出席後、2年総額5億円で入団が決定的となったセス・グライシンガー投手(32)について「すべてにおいてAクラスの力を持っている」と絶賛し、外国人不作が続く近年の傾向を打破するキーマンに指名した。
外国人選手が思い通りに活躍してくれないことが、巨人が抱える一番の悩みといえる。実際、5年ぶりのリーグ優勝を果たした今季も、外国人選手はことごとく期待を裏切った。原監督は「ここ数年、外国人選手がジャイアンツのパワーとして発揮されていないのが現状」と、チームの弱点であることを認めた。
だが、グライシンガーなら、成功を収める可能性は十分にある。上原とともに先発ローテの柱となれる実力を持つ右腕に、原監督は「けん制やクイックもうまい。コンディションさえしっかりしていれば必ずやってくれるプレーヤーとみています。まさに外国人“助っ人”としての力を大いに期待したい」と言葉に力を込めた。
グライシンガーの加入により、来季は「投手王国」と呼ぶにふさわしい顔触れがそろう。エースの上原に、今季活躍した高橋尚、内海、木佐貫の3本柱。金刃、野間口らを含め、ハイレベルな先発ローテ争いが繰り広げられることになる。原監督は「力のある選手がローテを勝ち取る。(投手陣全体が)さらなるステップアップをしてもらいたい」と相乗効果に期待を寄せた。【広瀬雷太】
[2007年12月11日8時42分 紙面から]
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