野球

由伸「来季も１番」けん引志願

打撃を指導する高橋由（左から２人目）。（撮影・宮下敬至）

　０８年も、Ｇの核弾頭はヨシノブだ！　巨人高橋由伸外野手（３２）が１５日、岐阜市内で行われた「岐阜ベースボールフォーラム２００７」に出席。来季も１番打者を勤め上げたい思いを明かした。「新しい挑戦がいい方向に向いた。来年も１番でやらせてもらえればうれしいです」。開拓した新境地にどっしりと座り、重量打線を引っ張る構えだ。

　初めての持ち場は新鮮で、終わってみれば天職にも思えた。「最初はびっくりしたけど、どうしたらいいか試行錯誤しながらやりました。（１番を）打って良かったと思う」と素直に言った。真骨頂の積極性で、相手の戦意を奪う強烈パンチを浴びせる。“志願”は、従来像を覆す超攻撃的な１番打者にやりがいを感じるからこそ、だった。

　自己最多の３５本塁打に、プロ野球新記録となる９本の先頭打者アーチ。「途中は意識しなかったが、８、９本目は狙っていました」と振り返る。「希望と現実は違うこともある。でも、来年もできたらいい」。いい笑顔で繰り返した。

　シーズン終了間際に発症した腰痛の回復も順調で、来年早々には温暖な沖縄で自主トレを行う。最後は「１年ケガせずに、連覇と日本一。今年行けなかったＶ旅行に行きます」と誓いファンを沸かせた。１本差で届かず「残念だった」本塁打王に、先頭打者アーチ記録の更新。２年目のリードオフマンで大暴れして、ファンへの誓いを果してみせる。【宮下敬至】

［2007年12月16日9時42分　紙面から］

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