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巨人門倉「脱猪木」勝負の年に設定

自主トレを公開した門倉(撮影・宮下敬至)
自主トレを公開した門倉(撮影・宮下敬至)

 巨人門倉健投手(34)が「脱・アントニオ猪木」で背水イヤーに臨む。

 14日、大阪・天王寺区のジム「コスパ」で自主トレを公開。FA移籍で期待されながら昨季1勝に終わった右腕は「今年やらなければ、野球人生が終わる」と08年を勝負の年に設定した。登場テーマ「炎のファイター」、お立ち台での「1、2、3、ダ~ッ」、首にかける闘魂タオル…。代名詞のパフォーマンスのすべて捨てる。

 「すべてを新しくしたい。楽しみな方もいるでしょうが、しっかり結果を残してからやる」。裸一貫で復活を期す。ラッキーカラーの赤は、ひっそりと赤フンならぬ赤パンツで継続する。年末には歯科医に集中的に通い、力が入るよう奥歯のかみ合わせを調整。自慢のアゴ周りのメンテナンスも済ませた。

 浮上の足がかりは、オフの間につかんでいる。角度ある直球、フォークが決め球だが、緩いカーブを新たに取り入れる。「(高橋)尚成、内海、中日川上。いい投手はみんな、緩急をうまく使っている」。小谷2軍投手コーチからアドバイスを受け、自分のものにしつつある。

 普段は大きな目標を口にしない男。だか今年は、家族の前で新年の誓いを立てた。「2という数字にこだわって。20勝、200イニング、200奪三振。目標高く追い込んでいこうと思う。紅白戦、オープン戦の開幕投手から狙っていく。」。巨人2年目。燃えたぎる闘魂は胸に秘め、門倉が復活ののろしを上げる。【宮下敬至】

[2008年1月15日9時18分 紙面から]

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