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ハム便乗商法、中田で2軍席年間5万円

トレーニングで汗を流す中田(撮影・黒川智章)
トレーニングで汗を流す中田(撮影・黒川智章)

 日本ハムが高校ドラフト1巡目の注目ルーキー中田翔内野手(18=大阪桐蔭)の“便乗商法”に乗り出すことが16日、明らかになった。今季、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で行われるイースタン・リーグの年間シート+ネーミングライツ(命名権)を1席5万円前後で販売。購入者の名前が「個人専用シート」として、そのまま座席名になる球界初の試みを実施する。新人合同自主トレでの怪物フィーバーの追い風を受けて、前代未聞の商売。どれだけ売れるのか、注目される。

 日本ハムが「怪物人気」に乗っかる。中田の新人合同自主トレ先として、ヒートアップする千葉・鎌ケ谷。旬の今を逃すなとばかりに今季、球界初の商売を行う。2軍では前代未聞の年間シート+ネーミングライツ販売。現在詳細を詰めているが、約30席で1席5万円前後の価格で売り出す方向で調整を進めている。怪物フィーバーに乗って商魂たくましく、約150万円前後の売り上げを見込んでいる。

 付加価値が十分だからこそ、強気の「便乗商法」が可能になった。中田が8日に入寮して以来、日ごろは閑散としている鎌ケ谷が連日の大盛況。13日の「新入団選手歓迎式典」には約500人のファンが殺到。16日も平日の練習にもかかわらず、約100人のファンが押し掛けた。「鎌ケ谷」の名前が全国区になりつつあり、温めていたプランを実行に移す。

 怪物の存在が、ユニークなアイデアの実現を後押しした。球団関係者は「中田もいるし、鎌ケ谷はこれからいろいろ変わっていかなければいけない」と理由の1つに挙げた。シート購入者には個人、団体に限らず名前が、そのまま座席部分に入れられる。1年間、イースタン・リーグの主催試合の「マイシート」として設置。仮に中田がファンへ提供するために購入すれば、シート名が「中田翔」になる。球場命名権の販売はあるが、座席となれば「球界初でしょう」と同関係者。今季から「個人専用シート」などの名称で販売される。

 中田は沖縄・名護での春季キャンプは1軍スタートが内定している。開幕1軍でのレギュラーを期待されているが、つまずいた場合には、2軍で調整する可能性も少なからずある。そんな不測の事態になった場合には、1軍の集客力にも影響が出て経営的には大打撃を受ける。だがその「保険」として2軍で多少なりとも、取り戻せるとも見込んでいる。

 年間シートはバックネット裏から、日本ハムベンチのある三塁側の内野席までを予定。札幌ドームの年間シートは今季最高で50万円。2軍戦のため、その約10分の1と廉価なことから、プレミア席になる可能性もある。現在は老朽化したスタンドなどを改修中で2月中には完成。当該座席もリニューアルして、もうじきお披露目される。怪物フィーバーは、ついに球団運営にまで-。小遣い30万円のスケールの大きな高校生ルーキーには、見合うだけの市場価値がある。【高山通史】

[2008年1月17日9時13分 紙面から]

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