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中田翔に異例の単独行動禁止令

- 大勢の警備員にガードされ那覇空港に到着した中田(撮影・黒川智章)
中田単独行動禁止! 日本ハム高校生ドラフト1巡目ルーキー中田翔内野手(18)が1月31日、キャンプ地の沖縄・名護に入った。那覇空港では、昨年の6倍となるファン300人と報道陣に囲まれて大混乱となった。今日1日から始まるキャンプでも、宿舎と球場の往復でケガの危険性が高まるため、球団は異例の単独での行動禁止令を出した。
空港到着口からバスまでの約200メートルの距離に、ファン300人が殺到した。わずか50人だった昨年から一挙に6倍。新庄氏が入団した04年の500人には及ばないものの、注目度の高さは負けていない。お目当てはただ1人。無数のフラッシュと喧騒(けんそう)の中心に、初キャンプを迎える中田がいた。
「あれだけ人がいて、ファイターズが注目されているんだなぁと思った。たくさんのことを学んでいけたらいいなと思います」。大フィーバーにも動じることがない大物ルーキーだが、球団の対応は早かった。
千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレ中から懸念されていたのが、混乱によるケガ。そこで本人に通達されたのが“単独行動禁止令”だ。宿舎と球場の往復は絶対に先輩選手と一緒に行動し、ファンの波に押し倒されることがないようにする。特にダルビッシュや森本、稲葉ら主力選手と行動すれば、注目も分散されてファンが1人に集中することがなくなるという利点がある。
レッドソックス松坂が西武に入団した1年目にも、先輩選手が配慮して行動をともにし、大挙して押し寄せるファンからルーキーをガードした。球団関係者は「グラウンド以外のところでのケガは絶対に避けなければいけない」と徹底させる構えでいる。
またこの日行われたミーティングでは、練習後に外出する際のジャージー、サンダル姿も禁止された。いつもは好んでサンダルを履いていた中田も「『ケガをするといけない』って言われました」と話す。入団以来常にフィーバーを巻き起こしてきたダルビッシュでさえ「すごいっすね、中田」と驚いたほどの“中田狂騒曲”。選手を守るため、球団があらゆる手だてを講じる。
あとは本人がグラウンドで結果を残すだけ。雨予報で天気が心配な1日の初日だが、フリー打撃を行えば柵越え連発の期待もかかる。「自分には飛ばすしか取りえがない。唯一自信を持っていけるのがそこだけ。不安ばかりだけど、それを考えていたら自分の思いきったプレーができませんから」と、フルスイングで挑む。球界に数々の伝説を残していくであろう中田が、プロ野球人生のスタートラインに立った。【本間翼】
[2008年2月1日9時17分 紙面から]
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