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長谷部3者連続K、野村監督V宣言

リラックスモードの、左から長谷部、田中、松崎(撮影・野上伸悟)
リラックスモードの、左から長谷部、田中、松崎(撮影・野上伸悟)

 楽天野村克也監督(72)が11日、沖縄・久米島キャンプに訪れた前オーナーの三木谷浩史会長(42)に、今季優勝を目指すと宣言した。この日、紅白戦で昨季の新人王田中将大投手(19)とルーキー長谷部康平投手(22=愛知工大)が先発として投げ合い、そろって2回1安打3奪三振の0封。特に長谷部は3者連続三振も見せた。最大の課題だった先発投手陣の整備に手応えを得た野村監督は、ついに大目標をぶち挙げた。

 楽天の新時代を告げる3者連続奪三振だった。2回裏の投球。長谷部は圧巻の実戦デビューを飾った。「緊張して力み過ぎた」と話す初回のマウンドを無失点で切り抜けると、2回は「力が抜けて投げられた」と本領を発揮。アドレナリンが吹き出た証しのうめき声とともに、1球、1球、打者を追い込んでいった。河田を見逃し三振に仕留めると、中島、大広を空振り三振に切って取った。

 長谷部「今日のテーマは(カウント)0-2と四球を出さないこと。ある程度、ミットのところにいったと思う。今日の段階なら100点です」。

 安心感に浸りながら、長谷部は振り返った。直球の最速は143キロ。嶋は、148キロだった田中以上にスピードを感じると話す。それでも長谷部は「まだまだコントロールがアバウト。143キロ? まだまだですね」と、制球、球速ともに調整段階と言う。

 この日、紅白戦を視察した三木谷会長は「長谷部は安定しているね」と笑顔を見せた。さらに報道陣から、田中に続く2年連続新人王輩出を問われると、試合前の野村監督との会談の内容を明かした。「監督は、狙うのは新人王じゃなくて、優勝だってさ。チャンスだって」と頼もしそうに話した。個人ではなく、チームが頂点に立つと宣言したという。米田球団代表は「優勝宣言は、監督人生で初めてみたいだよ」と監督の決意を代弁した。

 長谷部に対し、野村監督は「制球がいいから使えるかな。四球で崩れる感じじゃない。逆にストライクが多すぎてやられそう。キャッチャー次第だな」と話し、リップサービスはない。しかも、前日のスポーツニュースで「新人王を目指す」と発言したことに「まず1軍に残ることが先だろ。それを飛ばして新人王とは。新人王を口にするのは8月でいい」と、くぎを刺した。慎重になっているのも、優勝への本気度の高まりといえる。ここまで順調に調整が進んでいるエース岩隈、貫録の田中に、新戦力長谷部。かなりの白星の上積みが期待できる。3本柱が完成すれば、野望は決して無謀ではない。【金子航】

[2008年2月12日9時47分 紙面から]

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