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出場チーム紹介

中日ドラゴンズ(日本)

投打のバランス取れた日本王者、落合采配も注目

 日本シリーズでは日本ハムに相手に初戦黒星を喫したが、その後4連勝を飾り、1954年(昭29)以来53年ぶり2度目の日本一に輝いた。公式戦2位からクライマックスシリーズ第1ステージで阪神、第2ステージで巨人を下し、初めてリーグ優勝チーム以外の日本一になった。

 投手陣はベテラン山本昌が2勝と不振だったが、今季12勝のエース川上、14勝の中田、12勝の朝倉が先発の柱としてシーズンを通して活躍した。これに日本シリーズ第5戦で8回までパーフェクトピッチングをした山井(6勝)に、抑えには2勝43セーブの守護神岩瀬が控える。打撃陣は規定打席に達した選手で3割打者はいないが、35本塁打のウッズに、日本シリーズMVPの中村紀洋、97打点とチャンスに強い森野など、個性的な打者が並ぶ。

 落合博満監督は日本シリーズ第5戦、パーフェクトピッチングを続ける山井を9回に降板させる非情とも思える采配で日本一に輝いた。アジアの頂点を目指す戦いでも、その戦いぶりが注目される。半世紀ぶりに手にした日本一のタイトルを自信に、初代王者ロッテ、日本ハムに続く日本の3連覇に挑戦する。

 チーム創設は1936年(昭11)、新愛知新聞を親会社とした名古屋軍が母体。1947年(昭22)に愛称をドラゴンズとした。1974年(昭49)に巨人のV10を阻止してリーグ制覇。1997年(平9)には本拠をナゴヤ球場からナゴヤドームに移した。リーグ優勝は7回、日本一は1954年(昭和29)と2007年(平19)の2回。現在の落合監督指揮下、2004年(平16)から4シーズンで3度日本シリーズに進出している。

SKワイバーンズ(韓国)

傑出選手不在もチーム内競争でレベルアップ

 今季シーズン優勝を飾り03年以来2度目の韓国シリーズ出場を果たし、プレーオフ勝者の斗山ベアーズとの韓国シリーズを2連敗後の4連勝で制した。王手をかけた第6戦は鄭根宇の2ランと金宰■のソロ本塁打などで5-2の逆転勝ちで優勝を決めた。今シーズンは優勝したが個人タイトルを獲得した選手はおらず、ほとんどの試合で異なる先発を起用した。ほとんどのポジションで確固たるレギュラー選手がいないことを意味するが、それがチーム内の競争につながり全体の底上げにつながったとも言える。

 34歳のベテラン朴栽弘はシーズン序盤は代打に甘んじたが、徐々に調子を取り戻し、今季通算900打点をマークするなど首位固めに貢献した。かつて韓国代表チームで活躍した右打者は、チームの精神的な支柱となっている。巨人を退任した伊勢孝夫元打撃コーチ補佐が、来年打撃コーチに就任するなど、日本とのかかわりも浅くない。

 91年に「サンバンウル・レイダース」として誕生。00年、財閥のSKグループが買収し「SKワイバーンズ」となる。韓国シリーズ出場は2回で今年が初優勝。本拠は仁川市。

 ※■は火へんに玄

統一ライオンズ(台湾)

実力侮れず、優勝の可能性十分

 台湾シリーズをラニュー・ベアーズに4勝3敗で競り勝ち、7年ぶり5度目の優勝を飾った。プレーオフで誠泰コブラズに3連勝した勢いで、昨年の同シリーズで4連敗した相手に借りを返し、初のアジアシリーズ出場を決めた。今シーズン、前期は大橋穣監督が成績不振のため開幕17試合で契約を解除され、羅国璋が18試合目以降を指揮。後期から呂文生監督が采配を振るうなど首脳陣が混乱したが、選手の士気は衰えなかった。

 投手陣では台湾シリーズ3勝をマークした費古洛がエース。打撃陣は今季152安打、打率3割5分8厘、20本塁打の高国慶がチームを引っ張ってきた。なお、巨人に在籍した呂明賜が打撃コーチを務めている。

 昨年のアジアシリーズ、ラニューは予選リーグ1-2、決勝0-1と、いずれも日本ハムに善戦した。そのラニューの2連覇を阻止しているだけに実力は侮れない。

 90年、中華職業棒球連盟発足に伴い創立。翌91年に後期優勝、シリーズも制し初の年間王者となった。リーグ優勝は8回、年間王者は5回で台湾を代表するチームとしてアジア王座獲得に挑む。本拠は台南市。

チャイナスターズ(中国)

五輪見据えた強化、最下位脱出なるか

 中国は天津ライオンズが2年連続3度目の優勝を果たしたが、アジアシリーズにはリーグ優勝チームではなく、元ロッテのジム・ラフィーバー監督率いる中国選抜「チャイナスターズ」が出場する。08年北京五輪を見すえ選抜された。中国選抜はこのシリーズ過去2年間未勝利で、今回は初白星を挙げての最下位脱出を狙う。10日の「日本(中日)-中国(選抜)戦」が07年「日中文化・スポーツ交流年」実行委員会から公式事業として認定され、例年以上に気合が入る。

 リーグ制覇の天津の2選手が投打の中心となる。エースの呂建剛は6勝を挙げ、防御率2・02で優秀右投手賞、王超は最多安打(36本)と最多得点(25得点)のタイトルを獲得した。優秀左投手賞は4勝で防御率2・30の陳俊毅(広東レパーズ)が受賞した。

 今夏に日本遠征し、社会人チーム相手に1勝1分けと互角以上に戦った。だが、ファームとは7戦全敗と力の差は歴然。投手陣が7試合で53失点とメッタ打ちされており、投手陣の構築が緊急の課題だ。日本遠征後、わずかの休養をはさみ、9月下旬から約1カ月の米国遠征を行うなど、北京五輪での「メダル獲得」を目標に掲げて精力的に練習に励んできた。アジアシリーズではその成果が試される。



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