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プロ野球２００８年度契約更改

木佐貫がグライシンガーとの先発争い宣言

　巨人木佐貫洋投手（２７）が１１日、東京・大手町の球団で契約更改交渉を行い、２７００万円増の５６００万円（推定金額）でサインした。今季は高橋尚、内海ととも先発ローテを１年通じて守り抜き１２勝を挙げた。それでも「先発ローテのいすの数がどんどん減っている。負けていられません」と、入団の決まったグライシンガーとの先発争いを宣言した。

　つかんだ席は譲らない。上原の先発復帰に加え、今季セ・リーグ最多勝（１６勝）投手の加入。来季の先発ローテ枠は一気に激戦となった。だが「しっかりスタートダッシュするために１月をしっかりやりたい」。０３年以来となる２けた勝利にも、ほぼ倍増となった年俸にも、気を緩めるつもりなどない。「実力と実績の勝負ですから。（グライシンガーの）入団は複雑ですね」。取り返した先発の座を守るため、早くもライバル心を燃やした。

　し烈な争いに勝つため、目標も高く掲げた。「今年は１５勝を目指してできなかったので、２０勝を目指したい。２００イニング、１０完投もいきたいと思う」と、すべて自己ベストに設定した。春季キャンプがスタートする来年２月１日のブルペン入りも宣言した。「まだまだ鍛えなくてはいけないところがある。真っすぐでどんどん勝負できるようになりたい」。３季ぶり勝利の復活から、さらなる進化へ。木佐貫の０８年はすでに始まっている。

［2007年12月12日9時18分　紙面から］

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