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慎太郎氏総指揮映画会見で怒声
- 映画製作発表会見で石原慎太郎東京都知事は、スクリーンの桜の写真を見上げる
東京都の石原慎太郎知事(73)が製作総指揮と脚本を務め、特攻隊員を描く映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(新城卓監督、来夏公開予定)の製作発表会見が6日、都内で行われた。会見には石原氏、主演の徳重聡(27)窪塚洋介(26)、「特攻の母」と呼ばれた故鳥浜トメさん役の岸惠子(73)らが出席。さらにトメさんの親族や、少年飛行部隊OBで構成される「少飛会」の会員4人も招待された。
石原氏も気を引き締める雰囲気だった。トメさんの二女礼子さん(映画では多部未華子が演じる)の夫が「こういう映画を作ってくれてありがたいです」と言えば、「少飛会」の男性も「よい映画を作ってください」と期待した。生前のトメさんと親交を深めた石原氏も、初めて知るエピソードなどに「いい勉強になりました」と神妙な表情になった。
「くだらん質問するな!」と取材者を一喝する場面もあった。「あと1日しか生きられなかったら何をしたいですか」という質問に表情を変え、一喝すると「君が答えろ」と答えるのをやめてしまった。完成を楽しみにする気持ちを「『俺は待ってるぜ』だよ」と、自分の原作映画のタイトルに掛けて表現するサービスもあったが、いつになくピリピリした姿に、作品に向き合う厳粛な心意気を感じさせた。
ほかに筒井道隆、渡辺大らが出席、男性全員が丸刈りだったのも石原氏の号令のもと。先月下旬のクランクイン前に、徳重らは自衛隊に体験入隊、撮影所で軍事教練も受けた。
[2006年4月7日7時50分 紙面から]
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