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ジダン映画の結末も「一発退場」だった

 映画が現実になった!? 10日、サッカーW杯決勝でのフランス代表MFジダンの一発退場劇を、日本の映画関係者があ然と見守っていた。15日公開のフランス、アイスランド合作映画「ジダン 神が愛した男」のラストシーンも、W杯を予知したかのような一発退場シーンだったからだ。配給関係者は、奇妙な符号に驚き、戸惑いながらもヒットへの期待をふくらませている。

 同作は、17台のカメラを駆使し、1試合のジダンのプレーだけを克明に追った、異色のドキュメンタリー。05年4月23日、スペインリーグのRマドリード-ビジャレアル戦で撮影された。この試合の終了直前で、ジダンは相手選手ともみ合いになり、レッドカードをもらったが、映画はピッチから去るシーンで終わる。

 配給のシネカノンの関係者はW杯決勝の退場劇に「まさか、映画と同じシーンが起きるとは」と絶句したという。同時に「できればフランスに優勝してほしかったが、この一件で映画も話題になれば」とPR効果も期待している。

 その兆しはあった。ジダンがW杯の主役になるにつれて、映画への注目も高まっていた。今年のカンヌ国際映画祭の特別招待作品でフランスではヒットしたが、日本国内では都内1館だけの上映で注目度も低かった。だが、6月末に1日約150件だった公式ホームページへのアクセスが、9日には14倍の2000件に上った。またジダン報道の増加によって、広告費に換算すると約10億円規模の効果も見込まれるという。このため、シネカノンは興行収入予想を2500万円から4倍の1億円に上方修正したほどだ。

[2006年7月11日8時15分 紙面から]

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