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ジョニデ米NO・1興収もお金に興味なし
新作映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(ティム・バートン監督、19日公開)のPRで来日中の米俳優ジョニー・デップ(44)が9日、日刊スポーツのインタビューに応じた。出演作を大ヒットさせ、常に新しいキャラクターを見せてくれるデップだが、興収にも、監督業にも興味がないようだ。演じることだけを見つめるデップは同作で、リスクを負ってでもチャレンジすることが大事だと語った。
先日、米国で発表された調査で、デップは2年連続「映画館を最ももうけさせた俳優」に選ばれた。「パイレーツ・オブ・カリビアン」3部作(03~07年)は1100億円以上、「チャーリーとチョコレート工場」(05年)も、300億円近くの興収をあげた。
「もうけさせた」ニュースは、本国でも日本でも話題になったが、デップに感想を聞くと「ワォ、本当?」と、真顔で驚いた。そして「ミスプリントじゃない。僕の名前のスペルじゃないんじゃない? ケビン・コスナー、シルベスター・スタローンの間違い?」とおどけてみせた。しかし、その後は「お金のことに興味を持ち始めたらきりがない。映画を作り上げることが奇跡のようなものだから、それ以後のことには俳優としては興味がないんだ」と、きまじめに話した。
ミュージカルを映画化した「スウィーニー-」では、全編で歌を歌い、ダンスも見せている。バートン監督は「ジョニーの日常に歌はないからね。普通なら『NO』と言うところなのに挑戦してくれたんだ。しかも自分の歌い方をして、感情も個性も入れていた」と絶賛した。歌への挑戦にはデップも満足できた様子。「自分自身にチャレンジすることが大事だということを再確認したよ。もちろん、惨めな敗北に終わるという可能性を含んでいるけど、今回、果敢にチャレンジできたんだ」。
デビューから20年以上もたつ。「パイレーツ-」以降の成功ばかりがクローズアップされるが、苦い経験はたくさんある。強烈な個性を放つ役で、賛否を呼ぶことも多い。デップは「惨めな敗北は今まで何度も経験してるけど、新しいところに到達する時には、常にリスクも含んでいるんだ」と前向きだ。
デップほどの個性がある俳優にはやはり監督業への期待を持ってしまう。10年前には「ブレイブ」でメガホンを取ったこともある。しかし、デップは「向いてないと思ってます」ときっぱり。今は演じることにしか関心はないようだ。
デップにとって作品を選ぶ3つの条件は「自分が出ることで作品に何かが足せる。自分に刺激になる。誰が運転、つまり監督するか」。3つの条件が満たされると「旅をするような気分で挑んでいく」という。旅先が最も気になる俳優でもある。【小林千穂】
[2008年1月10日9時7分 紙面から]
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