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なかにし氏、最高傑作は「青春時代」

 作詞家阿久悠さん(享年70)の死去から一夜明けた2日、ライバル関係にあった作詞家で作家のなかにし礼氏(68)が阿久さんの死を悼んだ。

 作詞家として阿久さんと昭和歌謡をリードしてきたなかにし氏が都内で会見し、「阿久悠は昭和であり、日本の象徴だった」と語った。阿久さんの作品の最高傑作として「青春時代」(森田公一とトップギャラン)を挙げた。「『後から ほのぼの思うもの』なんてね、こう言われると、皆が納得しますよ。完成度も高く、何年たっても口ずさんでしまうでしょうね。すてきな歌です」と語った。

 ピンク・レディーなどを手掛けた阿久さんに対し、なかにし氏は「恋のフーガ」(ザ・ピーナッツ)「北酒場」(細川たかし)など、大人のヒット曲をつづってきた。戦後、中国から引き揚げてきた自分の少年時代を振り返りながら「僕は中国生まれでよそ者。阿久さんの作品には、日本人が納得するフレーズがあった。僕は歌によって日本との距離感を測りながらやってきた」。対極のライバルと認め合っていただけに、「(阿久さんの)アンチテーゼとしてやってきた。挑戦相手を失った気がする」と盟友の死を悔やんでいた。

[2007年8月3日8時26分 紙面から]

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