横浜・藤平プロ志望届 日本で結果→五輪→メジャー

横浜の藤平尚真(写真は2016年8月9日)

 「高校BIG3」の横浜(神奈川)藤平尚真投手(3年)が4日、プロ志望届を提出し日本高野連から発表された。ドラフト1位候補に挙がる最速152キロ右腕は「体をしっかり作って長く野球をしたい。日本で結果を残して、将来はメジャーリーガーになりたいです」と12球団OKの姿勢で吉報を待つ。

 9月に台湾で行われたU18(18歳以下)アジア選手権優勝後も、多い時は週3回ブルペンに入っている。「投球フォームの安定と、ランニングで体重を調整できる体作りを目指しています」。高校野球は終わったが、憧れのレンジャーズ・ダルビッシュ有、日本ハム大谷らに近づくべく手を抜かない。

 「二刀流」で可能性のあった五輪出場にも目を向ける。中3時に全日本中学校陸上競技選手権大会の走り高跳びで準優勝した。五輪の候補選手にも挙がったが、高校は野球一筋と決めていたため、断った。「東京五輪の時は22歳。今度こそ行かないといけないと思っています」と描いた。

 プロ入りを報告したい人がいる。9月におじの隆成さんが43歳で亡くなった。「野球を見に来てくれて、ずっと応援してくれていました。どこ(の球団)に行くことになるかを報告したいです」。新たに始まろうとしている野球人生も全力で全うする。【和田美保】

 ◆プロ志望届 大学は亜大・宗接唯人捕手(4年=神戸国際大付)と法兼駿内野手(4年=高知)らが提出し計104人。高校は計98人になった。