広島新庄は初優勝を逃した。初回に履正社(大阪)の新チームのエース竹田祐(2年)の立ち上がりを攻め、4安打で4点を先制。だが投手陣が制球難に苦しみ、履正社打線に3本塁打を浴びて大量点を失った。迫田守昭監督(70)は「投手が崩れて、履正社打線につかまってしまった」とため息をついた。

 エース堀瑞輝(3年)は9回、代打で出番に備えていた。2死から1人出れば登場予定も、恩地康平内野手(3年)の右翼への大飛球が履正社・山本侑度外野手(3年)に好捕された。チームでただ1人出番がなかった堀は「疲れてないです。最後なんで投げたかった」と残念な表情。だが「甲子園に出られて、国体にも来られて本当に楽しかった」と3年間を振り返った。