履正社(大阪)が国体の決勝史上最多得点で広島新庄を圧倒し、初優勝した。

 4点を追った初回裏に相手先発の制球難と安田尚憲内野手(2年)の犠飛などで3点を返した。中盤は安田、福田観大内野手(3年)の2ラン、北野秀(しゅう)内野手(3年)のソロなど本塁打攻勢で追加点を奪取。7回以外は毎回得点の猛攻を見せた。7回裏に代打で出たエース寺島成輝(3年)が8回からマウンドに上り、2回を無失点に抑えて優勝投手になった。

 高校日本代表の中心選手として活躍した「U18(18歳以下)アジア選手権」に続く国体制覇。寺島は「学校の新しい歴史を作ることができました。この先の自信にしたいし、履正社に来てよかった。人として育てていただきました」と笑顔で高校野球生活を締めくくった。