松坂復活第1歩の38球 2軍再調整でローテ目指す

2回裏西武無死、坂田に右越えソロ本塁打を浴びる松坂(撮影・浅見桂子)

<オープン戦:西武2-1ソフトバンク>◇16日◇西武プリンスドーム

 ソフトバンク松坂大輔投手(35)が16日、約1年ぶりとなる1軍戦登板となる西武戦で先発し、2回を投げ3安打1失点だった。10年ぶりとなった西武プリンスドームのマウンドで、復活への思いを強くした。38球で直球の最速は142キロ。右肩手術からの完全復活に向け、今後はファームで再調整する方向。4月中旬以降の先発ローテ入りを目指す。

 慣れ親しんだ西武プリンスドームのマウンドで、松坂が10年の流れを実感した。「この時期に、ここで投げられてよかった」。昨年3月17日のロッテとのオープン戦以来となる1軍戦。かつての獅子のエースは、ソフトバンクの背番号18を背負ってマウンドへ。「ピッチャー松坂」のコールには、西武ファンからも拍手が起こった。

 「聞こえていました。ありがたい」

 07年にメジャー移籍後、ユニホームもビジョンも人工芝も変わった。自身のポスティング資金60億円で、新設されたシートも目に入った。「球場の雰囲気がガラッと変わっていた。洗練された」。さまざまな思いを胸に腕を振った。

 寒さも考慮され、4イニング予定を2イニングに変更。1回は栗山、メヒアに直球を連打された。2回には坂田に内角直球を右翼席へ運ばれた。「投げミス。手応えより反省点ばかり」。最速142キロ。シュート回転する球も多かった。佐藤投手コーチも「課題は直球。今の段階では厳しい」。06年10月7日のプレーオフでソフトバンク斉藤と投げ合い、完封。その日の最速が151キロだった右腕の姿からは程遠い。だが、2回に山川をシュートで見逃し三振に仕留めたように、メジャー仕立てのシュート、カットボールで試合をつくる技術がある。

 工藤監督は「これから投げるところがないので、B(2軍)に合流してもらう。徐々にイニングを増やして、上げていってもらったら」。4月中旬以降の先発ローテ入りを目指す松坂は、明日18日に1軍を離れる方向。この日の38球を完全復活への1ページとするために。【石橋隆雄】